ケアマネの変更方法とは?変えたいときの手続き・伝え方・注意点をケアマネが解説
その気持ちは、よく分かります。
ケアマネを変えたいと思っても、
「今までお世話になっているし……」
「こんな理由で変えていいのかな」
「本人に直接言ったら気まずくなりそう」
こんなふうに考えて、そのまま我慢してしまう本人や家族はいます。
実際、私がデイサービスで働いていたときにも、担当ケアマネに不満を感じていた利用者さんがいました。
その方は、ケアマネについて「我が強くて嫌だ」というような不満を私にこぼしていました。
送迎の際、私からご家族に「ケアマネさんと何かありましたか?少し愚痴をこぼしていましたよ」と、それとなく伝えたことがあります。
すると、ご家族から返ってきたのは、
「お世話になっているから、変えるのもなぁ……」
という言葉でした。
これは家族として、すごく分かる感覚です。
でも、ケアマネは一度決まったら最後まで同じ人でなければならないわけではありません。
どうしても相談しづらい、本人との相性が悪い、大切な連絡が何度も抜けるなど、安心して介護を任せるうえで困っていることがあれば、変更を考えることはできます。
ただし、私は「一度気に入らないことがあったら、すぐ変えればいい」とも思っていません。
話せば解決することもあります。
管理者に相談した方がいいこともあります。
そして、それでも安心して相談できないなら、変更した方がいいこともあります。
この記事では、施設ケアマネとして約5年勤務した経験に加え、デイサービスで利用者さんから担当ケアマネへの不満を聞いた経験、そして自分自身が家族の立場で「これはケアマネから報告してほしかった」と感じた実体験も交えながら、
「どこまでなら話し合うのか」「どこから管理者へ相談するのか」「どんな状態なら変更を考えるのか」
というところまで踏み込んで解説します。
- ケアマネは途中で変更できるのか
- どんなときに変更を考えてよいのか
- 変更する前に本人へ話した方がよいケース
- 管理者へ相談した方がよいケース
- 同じ事業所内・別事業所へ変更する方法
- 今のケアマネ本人に言いづらい場合の相談先
- 変更後のケアプランや介護サービスへの影響
ケアマネは途中で変更できる|「お世話になったから」は我慢する理由にしなくていい
ケアマネは途中で変更できます。
一度担当してもらったからといって、その人にずっとお願いし続けなければならないわけではありません。
そもそも居宅介護支援では、ケアマネが一方的にサービスを決めるのではなく、本人の希望や心身の状態、生活環境などを踏まえながら支援していきます。
厚生労働省が定める「指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する基準」でも、利用者自身の選択を基本として、適切な保健医療・福祉サービスが多様な事業者から提供されるよう配慮することが基本方針として示されています。
だからこそ、
「この人には本当に困っていることを話せない」
という状態が長く続くことは、決して小さな問題ではありません。
介護では、認知症のこと、排泄のこと、家族関係、介護疲れ、お金のことなど、人には話しづらい内容まで相談することがあります。
知識が豊富なケアマネでも、本人や家族が何も話せない関係になってしまえば、必要な支援につながりにくくなることがあります。
一方で、
- 電話が一度つながらなかった
- 折り返しが少し遅かった
- 一度だけ説明が分かりにくかった
- 自分の希望とは違う提案をされた
これだけで「悪いケアマネだから変更」と判断するのは、少し早いでしょう。
ケアマネも訪問、担当者会議、病院やサービス事業所との連絡調整などで、すぐ電話に出られないことがあります。
また、自分たちが希望していたサービスとは違う提案でも、本人の状態を考えて別の選択肢を提示している可能性があります。
一度の出来事だけを見るのではなく、「何に困っていて、それがどのくらい続いているのか」を見ることが大切です。
→ケアマネジャーの選び方|良いケアマネ7つの特徴と見極め方を経験者が解説
私なら「本人に話す→管理者に相談→それでもダメなら変更」で考える
ケアマネを変えるべきか迷っている家族に、私ならまずこう伝えます。
「変更するか我慢するか」をいきなり決めなくていい。
何が起きているかによって、次の行動を変えればいいと思っています。
| 今の状況 | 私ならどうするか |
|---|---|
| 一度連絡が遅かった・ちょっとした認識のズレ | まず本人に話してみる |
| 大切な連絡や報告が抜ける・話しても改善しない | 事業所の管理者へ相談する |
| 相談しても改善せず、安心して任せられない | 担当変更を考える |
もちろん、これはすべてのケースに当てはまる絶対的な基準ではありません。
暴言や威圧的な対応など、本人や家族が強い不安を感じている場合まで「まず本人と話しましょう」と無理をする必要はありません。
ただ、ちょっとした行き違いまで全部「変更」で解決しようとする必要もないと思っています。
家族になって初めて「それは報告してほしい」と思ったこともある
私はケアマネとして働いてきましたが、自分の家族が介護サービスを利用するようになると、当然「家族側」にもなります。
義母が入居している施設で、介護認定の更新に伴う認定調査が行われたことがありました。
ところが、私たち家族は調査があったことを事前に知らず、後から認定結果が据え置きだったことだけ連絡を受けました。
また別のときには、面会へ行った際に看護師から、
「最近、少し調子が悪いんです」
という話を聞いたこともあります。
妻としては、
「それは家族にも報告してよ」
となりますよね。
私も同じように感じました。
ただ、私はこうしたことが一度あっただけで、すぐに「ケアマネを変えてください」と言うつもりはありません。
もし同じ担当者で同じようなことが続いていたなら、私ならまず管理者へ、
「こういうことは、家族にもケアマネから伝えていただくものではないでしょうか」
と相談します。
そこで改善されれば、それでいいと思います。
それでも家族へ伝えてほしい重要な連絡が何度も抜ける。
何度相談しても改善されない。
そこまで来て初めて、「このまま安心して任せられるのか?」と担当変更を具体的に考えます。
ケアマネの変更を考えてもよいケース
では、具体的にどんな状態なら変更を考えてよいのでしょうか。
ひとつの目安になるのが、本人や家族が困っている状態が繰り返され、相談しても改善しないことです。
- 相談しても話を十分に聞いてもらえない状態が続いている
- 必要な連絡が何度も返ってこない
- 本人や家族の希望を確認せず話が進んでしまう
- 必要な説明がなく、何をしているのか分からない
- 特定のサービスばかり勧められ、ほかの選択肢を説明してもらえない
- 相談や話し合いをしても改善しない
- どうしても信頼関係を築くことが難しい
ここで大事なのは、「ケアマネが自分の言うことを全部聞いてくれるか」ではありません。
本人や家族が希望していても、ケアマネが専門職として「その方法は難しい」「こちらの方が安全ではないか」と別の提案をすることはあります。
意見が違うことと、悪いケアマネであることは別です。
見るべきなのは、
なぜその提案なのか説明してくれるか。
本人や家族の話を聞いたうえで一緒に考えてくれるか。
そこだと思います。
相性が合わないだけでも変更を考えていい
相性も、ケアマネとの関係を考えるうえで無視できない部分です。
先ほど紹介したデイサービスの利用者さんも、担当ケアマネに対する不満を私には話していました。
でも、ご家族は「お世話になっているから」と変更をためらっていました。
この気持ちは責められません。
今まで相談に乗ってもらった。
サービスを調整してもらった。
困ったときに助けてもらった。
そう考えれば、「合わないから変えます」とは簡単に言えないでしょう。
ただ、介護はその後も続きます。
本人がケアマネと話したくない。
家族も本当の困りごとを相談できない。
そんな状態を「お世話になったから」だけで我慢し続ける必要はないと私は思っています。
まず話してみる。
難しければ管理者へ相談する。
それでも安心して相談できる関係をつくれないなら変更を考える。
ケアマネを変えること自体が目的ではありません。本人が安心して介護を受け、家族も困ったときに相談できる状態をつくることが目的です。
→ケアマネにどこまで相談できる?何でも屋ではない|家族が知っておきたい上手な頼り方
ケアマネを変更する前に「何が嫌なのか」を整理しておこう
ケアマネを変更すると決める前に、私は「今のケアマネの何に困っているのか」を一度整理しておくことをおすすめします。
これは、今のケアマネをかばうためではありません。
次のケアマネでも同じことで困らないためです。
たとえば、
- 連絡や報告が少なくて不安なのか
- こちらの話を十分に聞いてもらえないのか
- 説明が分かりにくいのか
- 希望するサービスについて相談しづらいのか
- 本人とケアマネの性格がどうしても合わないのか
では、求めるケアマネ像も変わってきます。
「なんとなく嫌だから別の人」だけで変更すると、新しいケアマネでも同じ不満が出る可能性があります。
逆に、
「家族への連絡をもう少し丁寧にしてほしい」
「本人の話をゆっくり聞いてくれる人がいい」
「複数の選択肢を出して、一緒に考えてくれる人がいい」
ここまで分かっていれば、次の担当者を選ぶときにも希望を伝えやすくなります。
→ケアマネジャーの選び方|良いケアマネ7つの特徴と見極め方を経験者が解説
ケアマネを変更する方法は大きく2つ
ケアマネを変更する方法は、大きく分けると次の2つです。
- 同じ居宅介護支援事業所の中で担当者を変更する
- 別の居宅介護支援事業所へ変更する
「ケアマネを変える=必ず事業所まで変える」ではありません。
今の居宅介護支援事業所そのものには不満がなく、担当ケアマネとの相性だけが問題なら、同じ事業所内で担当者を変更してもらえる場合があります。
一方、
「事業所の対応そのものに不満がある」
「管理者へ相談しても改善しない」
という場合は、別の居宅介護支援事業所へ移る方法があります。
①同じ事業所内で担当ケアマネを変更する
まず検討しやすいのが、現在利用している居宅介護支援事業所の中で担当者を変えてもらう方法です。
たとえば、
- 事業所自体には不満がない
- 今の担当者とだけ相性が合わない
- 本人が別のケアマネを希望している
- 管理者には相談できそう
という場合です。
この場合は、事業所の管理者へ相談してみましょう。
たとえば、
- 「本人が少し相談しづらいと感じているようなので、別の方に担当していただくことはできますか?」
これくらいの伝え方でも構いません。
担当ケアマネ本人に直接、
「あなたが嫌なので変えます」
と言う必要はありません。
ただし、小規模な事業所ではケアマネの人数が少なく、別の担当者へ変更できないこともあります。
その場合は、別の居宅介護支援事業所を探すことになります。
②別の居宅介護支援事業所へ変更する
同じ事業所内での担当変更が難しい場合や、事業所そのものを変えたい場合は、別の居宅介護支援事業所へ変更することもできます。
厚生労働省の基準でも、利用者は居宅介護支援事業者を自由に選択できることが基本とされています。
そのため、
「一度契約したから、この事業所をずっと使わなければならない」
というものではありません。
新しい居宅介護支援事業所を探す方法としては、
- 地域包括支援センターへ相談する
- 市区町村の介護保険担当窓口へ相談する
- 地域の居宅介護支援事業所へ直接問い合わせる
などがあります。
→居宅介護支援事業所とは?ケアマネとの違い・役割・利用方法を経験者が解説
ただし、新しい事業所へ連絡したからといって、必ずすぐ担当してもらえるとは限りません。
ケアマネの受け持ち状況などによっては、新規の依頼を受けられないこともあります。
そのため、私は今の事業所との契約を先に終わらせてから探すのではなく、新しい受け入れ先の見通しをつけてから変更を進める方が安心だと思います。
新しい居宅介護支援事業所が受け入れ可能か確認してから、現在の事業所との変更手続きを進めると安心です。
今のケアマネ本人に「変えたい」と言わなくてもいい
ケアマネ変更で家族が一番悩みやすいのは、手続きそのものよりも、
「今のケアマネにどう伝えればいいの?」
という部分かもしれません。
同じ事業所内で担当を変更したいなら、まず事業所の管理者へ相談できます。
別の事業所へ変更したい場合も、地域包括支援センターや市区町村の窓口などへ相談しながら進めることができます。
「今までお世話になったから申し訳ない」
「今後どこかで会ったら気まずい」
そう感じるのは自然です。
でも、ケアマネ変更の目的は誰かを責めることではありません。
本人と家族が、これから安心して相談できる体制をつくることです。
理由を伝える場合も、相手を責める必要はありません。
- 「本人との相性を考えて、別の方にもお願いしてみたいと思っています」
- 「家族で相談して、別の事業所へ変更することにしました」
- 「もう少し連絡を取りやすい方にお願いしたいと考えています」
これで十分です。
変更理由を細かく説明したくなければ、無理にすべて話す必要はありません。
一方で、事業所の対応について改善してほしいことがあるなら、管理者へ具体的に伝える意味はあります。
「変更する」ことと「相手を攻撃する」ことは別です。
ケアマネを変更しても引き継ぎはできる
別の居宅介護支援事業所へ変更する場合でも、これまでの支援内容を何も知らない状態から始めるわけではありません。
厚生労働省の基準では、利用者がほかの居宅介護支援事業者の利用を希望した場合、これまでの事業者は利用者に対して直近の居宅サービス計画(ケアプラン)と、その実施状況に関する書類を交付しなければならないとされています。
新しいケアマネは、
- 現在利用している介護サービス
- 本人の心身の状態
- これまでのケアプラン
- 家族の状況や希望
- 各サービス事業所との調整状況
などを確認しながら、今後の支援を考えていきます。
私自身も施設ケアマネを引き継いだ経験があります。
前任者が退職した際には、すぐ私が担当したわけではなく、ケアマネ資格を持っていた施設長がいったん業務を引き継ぎました。
そして、前任者が残していた業務を整理したうえで、約3か月後に私が引き継ぐ形になりました。
この経験からも思いますが、ケアマネが変わるときに大切なのは「誰から誰へ変わるか」だけではなく、必要な情報や未処理の業務がきちんと引き継がれることです。
在宅の居宅介護支援と施設ケアマネでは仕組みが同じではありませんが、担当者が変わるときに情報共有が重要なのは変わりません。
新しいケアマネとの最初の面談では、
「前のケアマネには伝えていたから知っているはず」
と思わず、本人や家族からも大切なことをもう一度伝えておくと安心です。
特に、
- 本人が嫌がること
- 家族が困っていること
- 今のサービスで続けたいこと
- 前のケアマネとの間で困っていたこと
- 新しいケアマネに希望する連絡方法や相談の仕方
は、最初に共有しておくといいでしょう。
担当変更はゴールではありません。
新しいケアマネと「今度はどういう関係をつくっていきたいか」まで伝えて、初めて変更する意味が出てきます。
ケアマネを変更したら介護サービスも変わる?
ケアマネを変更しただけで、現在利用しているデイサービスや訪問介護、福祉用具などをすべて変更しなければならないわけではありません。
今利用しているサービスに本人が満足しているなら、新しいケアマネに「このサービスは続けたい」と伝えましょう。
居宅介護支援では、ケアマネが一方的に利用するサービスを決めるのではなく、本人の希望や状態を確認しながらケアプランを作成します。
厚生労働省の基準でも、利用者自身がサービスを選択することを基本とし、特定のサービス事業者へ不当に偏らないよう公正中立に支援することが求められています。
もちろん、新しいケアマネが本人の状態を確認した結果、
「今のサービス内容を少し見直した方がいいかもしれません」
と提案することはあります。
ただし、それはケアマネを変更したからではなく、本人にとって今のサービスが合っているかを改めて考えた結果です。
→介護保険で利用できるサービス一覧|種類・内容・費用・選び方を介護福祉士・ケアマネが解説
新しいケアマネには希望を改めて伝えよう
ケアプランや支援経過が引き継がれていても、家族の細かな希望や「前の担当者との間で何に困っていたか」まで、すべて自動的に伝わるとは限りません。
新しいケアマネとの最初の面談では、本人や家族からも大切なことを改めて伝えておきましょう。
- 今後も続けたい介護サービス
- 本人が困っていることや希望
- 家族が負担に感じていること
- 連絡してほしい内容や方法
- 前の担当者との間で困っていたこと
ここで、前のケアマネへの不満を全部並べる必要はありません。
たとえば、
「前のケアマネは全然連絡をくれなかった」
だけではなく、
「状態に変化があったときは、家族にも連絡をいただけると助かります」
と伝えた方が、新しいケアマネも家族が何を求めているのか理解しやすくなります。
前の担当者への不満を、次の担当者への希望に置き換えて伝える。
これだけでも、新しい関係を始めやすくなると思います。
ケアマネの変更に費用はかかる?
通常、ケアマネを変更すること自体に利用者の自己負担はありません。
居宅介護支援では、ケアマネによる相談やケアプラン作成などの費用は介護保険から給付されるため、通常は利用者負担がありません。
そのため、
- 担当ケアマネを変更するための費用
- 新しいケアマネにケアプランを作成してもらう費用
を別途支払うものではありません。
ただし、事業所の通常の実施地域を超えて訪問する場合など、契約内容によって交通費が発生することはあります。
費用について不明な点があれば、新しい居宅介護支援事業所との契約時に確認しておきましょう。
要支援1・2は相談先を確認しよう
要支援1・2の人は、要介護1〜5の人とはケアマネジメントの仕組みが少し異なります。
要介護1〜5では、居宅介護支援事業所のケアマネがケアプランを担当するのが基本です。
一方、要支援1・2では、介護予防支援や介護予防ケアマネジメントが中心になります。
2024年4月からは、地域包括支援センターだけでなく、市区町村から指定を受けた居宅介護支援事業者も介護予防支援を直接実施できるようになりました。
また、地域包括支援センターから居宅介護支援事業所へ業務を委託しているケースもあります。
まず「どこが担当しているか」を確認しましょう。
地域包括支援センターが担当している場合もあれば、指定を受けた居宅介護支援事業所や、地域包括支援センターから委託された居宅介護支援事業所が関わっている場合もあります。
そのため、
「今会っているケアマネを変えたい」
と思ったときに、担当ケアマネ本人だけを見ても契約関係が分かりにくいことがあります。
どこへ相談すればいいか分からなければ、まず地域包括支援センターへ確認すると整理しやすくなります。
→要介護から要支援になったらケアマネは変わる?サービスへの影響も解説
ケアマネ変更でよくある質問
必要があれば、再び変更を検討することはできます。
ただし、短期間に何度も変更すると、そのたびに本人の状態やサービス利用状況などの引き継ぎが必要になります。
「何となく合わない」で終わらせず、何に困っているのかを整理しておくと、次のケアマネ選びにも役立ちます。
通常、変更そのものに利用者の自己負担はありません。
居宅介護支援の相談やケアプラン作成についても、通常は利用者負担がありません。
ただし、事業所によって通常の実施地域外への交通費などが設定されている場合は、契約時に確認してください。
不満をすべて説明しなければ変更できないわけではありません。
「家族で相談して担当を変更したいと考えています」など、変更の意思を伝える方法もあります。
本人へ直接言いづらければ、事業所の管理者や新しい居宅介護支援事業所、地域包括支援センターなどへ相談してみましょう。
ケアマネを変更しただけで、利用中のデイサービスなどをすべて変更する必要はありません。
今のサービスを続けたい場合は、新しいケアマネにその希望を伝えましょう。
本人の状態や希望を確認した結果、サービス内容そのものを見直すことはあります。
別の居宅介護支援事業所へ変更する場合も、必要な情報を引き継ぎながら進めます。
厚生労働省の基準では、利用者がほかの居宅介護支援事業者の利用を希望した場合、従来の事業者は利用者に対して、直近の居宅サービス計画とその実施状況に関する書類を交付することとされています。
新しいケアマネには、本人や家族からも現在のサービスや希望を改めて伝えておくと安心です。
→ケアプランとは?作成の流れ・内容・費用を介護福祉士・ケアマネがわかりやすく解説
すぐに変更と決めなくてもいいと思います。
まず、本当にケアマネが対応する内容なのか、こちらの希望が伝わっているか、一度だけなのか何度も続いているのかを整理してみましょう。
本人へ伝えても改善しない場合は管理者へ相談し、それでも安心して任せられない状態が続くなら変更を考える選択肢があります。
まとめ|ケアマネ変更の目的は相談しやすい環境をつくること
ケアマネは、一度担当になったらずっと同じ人でなければならないわけではありません。
どうしても相談しづらい。
大切な連絡が何度も抜ける。
本人や家族の希望を伝えても、話し合いができない。
そんな状態が続くなら、変更を考えて構いません。
一方で、一度の行き違いだけで急いで変更する必要もありません。
- 何に困っているか整理する
- 担当ケアマネに伝えてみる
- 改善しなければ管理者へ相談する
- それでも難しければ変更を考える
同じ居宅介護支援事業所の中で担当だけ変えてもらう方法もあります。
別の居宅介護支援事業所へ変更する方法もあります。
そして、今のケアマネ本人に直接言いづらければ、管理者や地域包括支援センターなどへ相談する方法もあります。
大切なのは「ケアマネを変えたかどうか」ではなく、本人や家族が安心して相談できる状態になったかどうかです。
介護は長く続くことがあります。
「お世話になっているから」という理由だけで我慢するのではなく、今後も相談できる相手なのかという視点で考えてみてください。
私自身、ケアマネとして働いていた側ですが、家族として介護に関われば「これはちゃんと伝えてほしかった」と感じることもあります。
また、デイサービスで働いていた頃には、本人がケアマネに不満を持っていても、家族が「お世話になっているから」と変更をためらっている場面もありました。
だから私は、何でも我慢すればいいとも、少し不満があればすぐ変えればいいとも思いません。
まず話す。必要なら管理者へ相談する。それでも安心して任せられないなら変更を考える。
本人と家族が相談しやすい相手と介護を続けられることの方が大切だと思っています。
【監修・執筆】よっしー
介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護業界18年。介護職として10年以上の現場経験を持ち、施設ケアマネジャーとして約5年勤務。老人ホーム入居相談員として、本人・家族の施設探しや入居相談にも携わる。
介護現場・ケアマネ業務・老人ホーム相談の実務経験をもとに、制度だけでは見えにくい介護のリアルを、本人や家族の目線に立って分かりやすく発信しています。


