ケアマネ試験の勉強法|問題集10冊を5周して一発合格した実体験
ケアマネ試験は、一度で全部覚えられる人だけが受かる試験ではありません。
忘れても問題集へ戻り、正解できるまで繰り返せる人が強い試験だと、私は思っています。
私がケアマネ試験を受けたとき、勉強を始められたのは本番まで約3か月という時期でした。
そこで実行したのが、介護福祉士の試験でも使った「問題集を繰り返す作戦」です。
用意した問題集は約10冊。平日は仕事後に最低2時間、休日は7〜8時間ほど勉強し、同じ教材を5周以上しました。過去問は、問題文を見ただけで答えが浮かぶほど繰り返しています。
ただし、最初に結論を言うと、全員が問題集を10冊買えば合格できるという話ではありません。
大切なのは冊数ではなく、解説のある問題を何度も解き、自分の弱点を一つずつ潰すことです。
- 問題集約10冊を5周以上した勉強の進め方
- 本番まで約3か月だった私の勉強時間
- 問題集を選ぶときに外せない条件
- 夜勤中に勉強しなかった理由
- 試験1週間前に新しい問題集を買わない理由
ケアマネ試験の勉強法は「問題を解いて戻る」の繰り返し
私の勉強法は、とても単純です。
- まず問題を解く
- 間違えた問題と迷った問題を確認する
- 解説を読み、なぜその答えになるのか理解する
- 時間を空けて同じ問題をもう一度解く
- 正解できるまで繰り返す
テキストを最初から最後まで読み込み、全部覚えてから問題集へ進んだわけではありません。
問題を解けば、自分が分かっていないところが嫌でも見えます。そこで解説を読み、足りない知識を補ってから、また解く。この往復を続けました。
正直、かなり泥臭い方法です。
しかし、ケアマネ試験は「勉強した気分」では点をもらえません。試験当日に選択肢を判断できる状態まで、知識を問題の形で使えるようにする必要があります。
勉強を始めたのは試験の約3か月前だった
受験した年、私は5月頃から7月まで「認知症介護実践者研修」を受講していました。
ケアマネ試験は10月。研修が終わってから本格的に受験勉強へ切り替えたため、残された期間は約3か月でした。
時間に余裕がある状況ではありません。そこで、平日と休日で勉強時間をはっきり分けました。
| 場面 | 私が確保した勉強時間・やり方 |
|---|---|
| 平日 | 仕事が終わってから最低2時間以上 |
| 休日 | 7〜8時間ほど集中して勉強 |
| 夜勤中 | ほとんど勉強しない |
| 試験前の1週間 | 新しい問題集は買わず、使い慣れた教材をマークシートで解答 |
当時は結婚前で一人暮らしだったため、自分の時間を作りやすい環境ではありました。
ただ、それだけで合否が決まるわけではありません。家族がいても、仕事が忙しくても合格する人はいます。最後は「今回は受かりたい」という熱量だと思います。
一方で、私の勉強時間をそのまま真似する必要もありません。
3か月しかなかった私と、半年以上前から始める人では必要なペースが違います。まず試験日から逆算し、自分が現実的に続けられる時間を決めることが大切です。
夜勤中は勉強しない|仕事・勉強・オフを分けた
介護職の資格勉強では、「夜勤の空き時間も活用しよう」と言われることがあります。
私は、夜勤中にはほとんど勉強しませんでした。
一度仕事が気になると、問題を読んでも頭へ入らないからです。それなら中途半端に問題集を開くより、仕事中は仕事へ集中し、帰宅後や休日に勉強する方が自分には合っていました。
仕事は仕事、勉強は勉強、オフはオフ。
この切り替えは、長時間勉強することと同じくらい大事だったと思います。
使った問題集は約10冊|ユーキャンと市販教材を組み合わせた
私が用意した問題集は、合計で約10冊です。
当時利用したユーキャンの講座セットには、キャンペーン特典だったと記憶していますが、過去問題集が4年分付いていました。
それに加えて、次のような教材を集めました。
- ユーキャンの講座に付属していた過去問題集4年分
- 模擬問題集1〜2セット
- 中央法規の問題集
- 講座とは別に購入したユーキャンの問題集
- 書店で選んだ本番形式の模擬問題集
- 分野別の小さな問題集
これらを5周以上は解きました。
10冊あると、1日1冊進めても最初の問題集へ戻るのは10日後です。ところが、10日後には意外なほど忘れています。
「前に正解したから覚えているだろう」と思って開くと、普通に間違える。だから、また解く。その繰り返しです。
問題文を覚えるほど繰り返すこと自体は、悪いことではありません。
ただし、「この問題の答えは2番」と番号だけ覚えても、本番で少し聞き方を変えられたら対応できません。正解と不正解の理由まで解説で確認することが必要です。
問題集選びで最も大事なのは解説があること
勉強を始めて1か月ほどたった頃、どれくらい理解できているのか確かめるため、本番を想定した模擬問題集を解きました。
結果は、半分にも届きませんでした。
まだ時間は残っていましたが、さすがに焦りました。
「1か月やって、俺の理解度はこれか……」という感じです(笑)。
それでも勉強を続けられたのは、問題集の解答に解説が付いていたからです。
答えしか載っていない問題集では、間違えた理由が分かりません。
選択肢のどこが違うのか、正しい内容は何なのかまで説明されていれば、間違えるたびに理解を増やせます。
- 正解番号だけでなく解説が付いている
- 誤った選択肢のどこが違うか分かる
- 現在の制度や出題範囲へ対応している
- 持ち歩きやすさや文字の見やすさが自分に合う
- 本番形式の模擬問題にも取り組める
たくさん買うことより、間違いを理解へ変えられる教材を選ぶことの方が重要です。
試験前の1週間は新しい問題集を買わない
試験直前になると、「まだ知らない問題が出たらどうしよう」と不安になり、新しい問題集へ手を出したくなります。
しかし、受験1週間前になったら、新しい問題集は買わない方がよいと私は思っています。
これは、介護福祉士の試験勉強で実際に失敗した経験があるからです。
介護福祉士の受験前、仕上げの時期に新しい問題集へ手を出したことがありました。ところが、見慣れない問題や分からない内容が出てきて、「今まで勉強してきたのに、こんなことも分からないのか」と逆に不安になってしまいました。
直前期に必要なのは、できない問題を新しく増やすことではありません。
それまで使ってきた問題集の間違えた箇所を確認し、自分が積み上げてきた知識を本番で出せる状態へ整えることです。
使い慣れた問題集をマークシートで解く
ケアマネ試験前の1週間は、新しい知識を増やすより、本番と同じように答える練習へ切り替えました。
購入した問題集の一つに本番形式のマークシートが付いていたため、それを大量にコピーし、毎回答えを記入しながら問題を解きました。
マークシートへ慣れていないと、問題番号と解答欄がずれたり、一つの問題へ時間を使いすぎたりする可能性があります。
試験直前だけでなく、なんなら勉強初日からマークシートを使ってもよいと思っています。
現在のケアマネ試験は、五肢複択方式で全60問、試験時間は120分です。介護支援分野と保健医療福祉サービス分野の両方で、各年度の合格基準へ到達する必要があります。
試験形式や今年度の日程は、受験する都道府県の最新案内を必ず確認してください。
本番で初めて「意外と解けるかも」と思った
勉強中に「これなら受かる」と確信したことは、正直ありませんでした。
模擬問題で半分も取れなかった経験もあり、最後まで安心できなかったからです。
ところが試験本番では、問題を読みながら「ん? 意外と解けるかも」と感じました。
帰宅後に自己採点すると、思っていた以上に解けていました。ただ、当時の介護福祉士の免除区分で受けた医療分野は14点。前年の合格基準が15点だったため、合格発表まではかなり焦りました。
実際の合格基準は13点で、結果は一発合格でした。
5周以上繰り返しても、試験前に自信満々だったわけではありません。それでも、本番で問題へ向き合ったとき、繰り返した分だけ選択肢を判断できるようになっていました。
試験制度は変わっても、問題を解き、解説を読み、忘れた頃にもう一度解くという勉強の基本は変わらないと思います。
問題集10冊は全員に必要ではない
ここまで読んで、「自分も10冊買わなければ」と思った人がいるかもしれません。
しかし、10冊という数字だけを真似する必要はありません。
私には、複数の問題集で違う聞かれ方へ触れ、10日ほど空けて同じ問題へ戻る方法が合っていました。一方で、教材が増えると管理できなくなる人もいます。
最初は、解説の充実した問題集と過去問から始めても構いません。繰り返して弱点が見えてから、分野別問題集や模擬問題集を足せば十分です。
- テキストを読むだけでは頭に残りにくい人
- 間違いから弱点を見つける方が覚えやすい人
- 同じ問題へ何度も戻ることを苦にしない人
- 試験日から逆算して勉強時間を確保できる人
反対に、教材選びや学習計画を自分で組むのが苦手なら、通信講座を利用する選択肢もあります。
私もユーキャンの講座セットを購入し、付属の過去問題集などを市販教材と組み合わせました。ただし、講座へ申し込むだけで合格できるわけではありません。
教材を使って問題を解くのは、最後は自分です。
実際にユーキャンを使って感じた良かった点、物足りなかった点、向いている人は、次の記事で本音でまとめています。
ユーキャンのケアマネ講座はどう?実際に使って一発合格した本音レビュー
ケアマネ試験の勉強法でよくある質問
10冊そろえる必要はありません。まずは解説の充実した問題集と過去問を繰り返し、苦手分野や本番演習が不足したときに追加しましょう。
全員に共通する時間はありません。私は本番まで約3か月だったため、平日2時間以上、休日7〜8時間ほど勉強しました。開始時期や理解度に合わせ、続けられる計画を作ることが大切です。
最初から全部覚える必要はありません。早めに問題を解き、分からなかった部分を解説やテキストで確認する方法もあります。読むだけで頭に残りにくい人には、問題演習から入る方法が向いています。
まとめ|忘れる前提で、正解できるまで戻ればいい
私が約3か月で実行したのは、問題集約10冊を5周以上繰り返す方法でした。
特別な裏技ではありません。問題を解き、間違え、解説を読み、忘れた頃にまた解く。その繰り返しです。
- 問題集の冊数より、繰り返すことを優先する
- 答えだけでなく、理由が分かる解説付き教材を選ぶ
- 仕事・勉強・オフを切り替え、集中できる時間を使う
- 試験1週間前は新しい教材を増やさず、本番形式で仕上げる
- 教材や計画を一人で決めにくい場合は講座も検討する
ケアマネになった後の仕事内容や現場のリアルも知ってから受験を決めたい人は、次の記事も参考にしてください。
ケアマネジャーの仕事内容とは?施設ケアマネ経験者が現場のリアルまで解説
一度解いた問題を忘れると、自分は勉強に向いていないのではと思うかもしれません。
でも、10日後に忘れていたのは私も同じです。忘れたら、また戻ればいい。私はそれを5周以上繰り返して合格しました。
格好いい勉強法より、試験当日までやめない方法を選んでください。
【監修・執筆】よっしー
介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護業界18年。介護職として10年以上の現場経験を持ち、施設ケアマネジャーとして約5年勤務。老人ホーム入居相談員として、本人・家族の施設探しや入居相談にも携わる。
介護現場・ケアマネ業務・老人ホーム相談の実務経験をもとに、制度だけでは見えにくい介護のリアルを、本人や家族の目線に立って分かりやすく発信しています。


