嫁
老人ホームに入ったあと、毎月の費用が払えなくなったらどうなるの?
よっしー
よっしー
まずは「もう払えない」となる前に相談することが大切だよ。使える制度や、費用を下げる方法がないか整理してみよう。
嫁
退去するしかないって、すぐに諦めなくていいんだね。
よっしー
よっしー
そうだね。ただし施設の種類や本人の所得・資産などによって使える制度は違うから、早めに動くのがポイントだよ。

老人ホームへ入居すると、家賃・食費・管理費・介護保険サービスの自己負担など、さまざまな費用がかかります。

入居した当初は支払えていても、

「貯金が想像以上のペースで減っている」

「介護度が上がって支払いが増えた」

「医療費までかかるようになった」

「家族からの援助を続けられない」

などの理由で、老人ホームの費用が家計を圧迫することがあります。

そんなときに一番避けたいのは、誰にも相談せず、支払いが難しい状態をそのままにしてしまうことです。

老人ホームの費用が払えなくなりそうなら、まず「何にいくら払っているのか」を確認し、利用できる制度や施設変更を含めて早めに対策を考えましょう。

私はケアマネや老人ホーム入居相談員として、施設費用を気にしながら老人ホームを探すご家族や、長期的な支払いを心配する相談に関わってきました。

老人ホームは、入居できれば終わりではありません。

本人の年金や貯蓄で何年間支払えるのか。

介護度が上がった場合も支払いを続けられるのか。

入居前だけでなく、入居後も考えておく必要があります。

この記事では、老人ホームの費用が払えなくなる主な原因、最初に確認したいこと、利用できる可能性のある制度、費用を抑える方法、施設変更や生活保護を検討する場合まで、ケアマネ・老人ホーム入居相談員としての経験を交えて解説します。

この記事でわかること
  • 老人ホームの費用が払えなくなる主な原因
  • 払えないと気づいたときに最初にすること
  • 老人ホーム費用の内訳と見直し方
  • 利用できる可能性がある介護保険制度
  • 費用の安い施設へ変更する方法
  • 生活保護を含めた相談先
老人ホームの費用や利用できる制度は、施設の種類・所得・資産・世帯状況・要介護度・自治体などによって異なります。

また、介護保険の負担軽減制度が、老人ホームで発生するすべての費用に使えるわけではありません。

この記事だけで「この制度が使える」と判断せず、具体的な条件については市区町村、担当ケアマネ、加入している保険の窓口、施設などへ確認してください。

Contents
  1. 老人ホームの費用が払えないと気づいたら早めに相談する
  2. 老人ホームの費用は何にかかっている?
  3. 老人ホームの費用が高くなる主な5つの原因
  4. まずは「毎月いくら不足しているか」を計算する
  5. 老人ホームの費用負担を軽くできる制度を確認する
  6. 高額介護サービス費を確認する
  7. 負担限度額認定で食費・居住費を抑えられる場合がある
  8. 医療費が高い場合は高額療養費制度も確認する
  9. 医療と介護の両方が高いなら合算制度を確認する
  10. 制度を使っても払えないなら施設費そのものを見直す
  11. より費用の低い老人ホームへ住み替える
  12. 特養へ住み替える方法もある
  13. 費用が安い施設ほど良いとは限らない
  14. 施設変更を考えたら退去条件も確認する
  15. それでも老人ホームの費用を払えない場合はどうする?
  16. 生活保護でも老人ホームに入れる場合がある
  17. 老人ホームの費用を滞納したらすぐ退去になる?
  18. 老人ホームの費用が払えないときの7つの対処法
  19. 老人ホームの費用が払えないときの相談先
  20. 現場あるある|「あと数年は大丈夫」が意外と短いこともある
  21. 老人ホームの費用が払えないときによくある質問
  22. まとめ|払えなくなる前に「長く続けられる費用」へ見直そう

老人ホームの費用が払えないと気づいたら早めに相談する

嫁
まだ今月は払えるけど、このままだと数か月後が厳しそう……という段階でも相談していいの?
よっしー
よっしー
むしろ、その段階で相談した方がいいよ。選べる対策が多いうちに動くことが大切なんだ。

老人ホームの費用が払えないと分かったら、実際に滞納してしまう前に施設や担当ケアマネなどへ相談しましょう。

「今月払えない」だけではなく、

「あと半年くらいで貯金が厳しくなりそう」

「毎月5万円ずつ貯金を取り崩している」

「今後、介護費用が増えたら払えない」

という段階でも構いません。

早めに分かれば、現在の支出を確認したり、利用できる制度を調べたり、より費用の低い施設を探したりする時間を確保できます。

反対に、支払いが難しいことを伝えないまま滞納が続くと、施設との契約上の問題につながる可能性があります。

まず確認したいのは、

「あと何か月なら現在の費用を支払えるのか」

です。

年金など毎月の収入、現在の施設費用、医療費、その他の支出、貯蓄額を確認してみましょう。

今すぐ払えなくなる状況でなくても、将来的に不足すると分かった時点で相談を始めるのがおすすめです。

支払いが難しいことを施設へ伝える

すでに老人ホームへ入居している場合は、まず施設へ相談します。

施設によって相談窓口や対応方法は異なりますが、現在の支払い状況や今後の見通しを伝えてください。

ここで大切なのは、「お金がありません」だけで終わらせず、具体的な数字を整理しておくことです。

整理する金額
  • 本人の毎月の年金・収入
  • 現在の老人ホーム費用
  • 介護保険サービスの自己負担
  • 医療費・薬代
  • その他の毎月の支出
  • 現在の預貯金

数字を整理すると、毎月いくら不足しているのかが見えてきます。

たとえば毎月2万円不足している場合と、毎月10万円不足している場合では、必要な対策も変わります。

入居相談員として施設を探す際にも、私は「今払える金額」だけではなく「その金額を何年続けられるか」を考えることが大切だと感じていました。

月額20万円の施設を選べるとしても、本人の年金が月12万円なら、単純に考えて毎月8万円の不足です。

そこへ医療費や日用品費などが加われば、貯蓄の減り方はさらに変わります。

月額料金だけでなく、長期的な収支を見ること。

これは入居後に費用で困らないためにも重要です。

老人ホームでかかる費用についてはこちらで詳しく解説しています。

→「老人ホームの費用はいくら?月額・入居一時金・追加費用を分かりやすく解説

老人ホームの費用と月額・前払金・追加費用を解説
老人ホームの費用はいくら?月額・前払金・追加費用をケアマネが解説 老人ホームの費用を調べると、 「月額15万円」 「月額20万円」 「前払金0円」 ...

老人ホームの費用は何にかかっている?

嫁
施設から毎月請求が来るけど、全部が介護保険の料金じゃないんだよね?
よっしー
よっしー
そうだよ。ここはすごく大事。老人ホームの費用には、介護保険とは別の費用も含まれているんだ。

老人ホームの費用を見直すときは、まず毎月何にお金を払っているのかを分けて考えましょう。

施設の種類や契約内容によって異なりますが、主に次のような費用があります。

主な費用 内容
家賃・居住費 居室を利用する費用
食費 毎日の食事にかかる費用
管理費など 共用部分・運営などに関する費用
介護保険自己負担 介護保険サービス利用分
医療費 受診・薬などの費用
その他 日用品・理美容など

ここで注意したいのが、老人ホームへ支払う月額料金のすべてが介護保険の自己負担ではないことです。

そのため、介護保険の負担軽減制度を利用できたとしても、家賃や管理費、日用品費などまで同じように安くなるとは限りません。

老人ホームの「月額○万円」という表示だけを見ていると、実際の支払額との差が出ることがあります。

月額利用料に何が含まれているのか、別途必要になる費用は何かを契約書や重要事項説明書、毎月の請求書などで確認しましょう。

老人ホームの契約で確認したいポイントはこちら。

→「老人ホームの契約で確認すべきポイント|契約前に後悔しないためのチェックリストをケアマネが解説

老人ホーム契約前に確認したい料金・通院・退去条件など10項目
老人ホームの契約前に確認すべき10項目|追加費用・通院・退去条件まで経験者が解説 老人ホームがようやく決まった。 見学もした。 本人も家族も納得した。 あとは契約して入居するだけ――。...

老人ホームの費用が高くなる主な5つの原因

嫁
入居したときは大丈夫だったのに、途中から払えなくなることもあるんだね。
よっしー
よっしー
あるよ。だから、何が原因で家計が厳しくなったのかを確認することが大切なんだ。

老人ホームの費用が払えなくなる理由は、単純に「施設が高い」だけではありません。

主な原因を5つに分けて考えてみましょう。

5つの原因
  1. 年金だけでは月額費用をまかなえない
  2. 想定より長く入居している
  3. 介護・医療にかかる費用が増えた
  4. 追加費用を想定していなかった
  5. 家族からの援助が難しくなった

① 年金だけでは月額費用をまかなえない

老人ホームの費用が本人の年金収入を上回っている場合、その差額は預貯金などから補うことになります。

たとえば、

項目
年金 月12万円
施設等の支出 月18万円
毎月の不足 6万円

という状況なら、単純計算では毎月6万円を貯蓄などから補うことになります。

1年なら72万円です。

入居時点では十分な貯蓄があっても、入居期間が長くなるほど負担は大きくなります。

施設を選ぶときは、「今の貯金なら入れるか」ではなく、「年金との差額を何年間補えるか」まで計算してみましょう。

長期入居を想定した資金計画が重要です。

② 想定より長く入居している

老人ホームへ何年間入居するかを正確に予測することはできません。

そのため、入居時に想定していた期間より長く生活することで、貯蓄が減っていくことがあります。

「5年くらいなら大丈夫」と考えていたとしても、それ以上の入居になる可能性があります。

老人ホームの費用は、毎月支払う固定費として長期的に考える必要があります。

③ 介護・医療にかかる費用が増えた

入居後に要介護度や健康状態が変化すると、介護や医療に関する支出が変わる場合があります。

特に、

増える可能性
  • 介護保険サービスの自己負担
  • 通院費
  • 薬代
  • 医療処置に伴う費用
  • 通院付き添いなどの費用

などは、本人の状態によって変わります。

医療費については高額療養費制度などが利用できる場合がありますが、対象となる費用や自己負担上限は年齢・所得などによって異なります。

医療費と介護保険サービスの自己負担がどちらも高額になった場合には、一定の要件のもとで「高額医療・高額介護合算療養費制度」の対象となる場合もあります。

ただし、老人ホームの家賃・食費など、施設へ支払う費用すべてを合算できる制度ではありません。

詳しい対象や申請方法は、加入している医療保険や市区町村などへ確認してください。

④ 追加費用を想定していなかった

老人ホームでは、基本的な月額利用料以外の費用が発生することがあります。

施設や契約によって異なりますが、

追加費用の例
  • 医療費・薬代
  • おむつなどの日用品費
  • 理美容費
  • 通院付き添い費
  • レクリエーション等の実費

などがあります。

月額利用料だけで予算を組んでいると、実際の請求額が想定より高くなることがあります。

入居相談員として施設を案内するときにも、「月額はいくらですか?」だけでは十分ではありません。

大切なのは、

「この方が実際に生活した場合、毎月いくらくらいになる可能性がありますか?」

と確認することです。

パンフレットの月額料金と実際の支払いは分けて考えましょう。

⑤ 家族からの援助が難しくなった

本人の年金や貯蓄だけでは足りず、家族が毎月不足分を援助しているケースもあります。

しかし家族にも生活があります。

退職、収入減少、子どもの教育費、自分たちの老後などによって、援助を続けられなくなることもあります。

「今まで家族が払ってきたから、これからも払える」とは限りません。

家族が自分たちの生活を壊してまで施設費用を負担し続けるのではなく、支払いが難しくなった時点で相談してください。

本人の施設生活と家族の生活の両方を維持できる方法を考えることが大切です。

まずは「毎月いくら不足しているか」を計算する

嫁
結局、最初に何からやればいい?
よっしー
よっしー
収入と支出を書き出して、「毎月いくら足りないのか」を確認するところから始めよう。

老人ホームの費用を見直す最初のステップは、毎月の不足額を把握することです。

難しく考える必要はありません。

まず、

毎月の収入 − 毎月の支出 = 毎月の収支

を確認します。

確認する順番
  1. 年金など毎月の収入を確認する
  2. 施設へ支払っている金額を確認する
  3. 医療費などその他の支出を足す
  4. 毎月の不足額を計算する
  5. 現在の貯蓄で何か月支払えるか確認する

ここまで整理できれば、次に何をすべきか考えやすくなります。

毎月の不足が小さいなら、利用できる制度や支出の見直しで対応できる可能性があります。

一方、毎月大きな赤字が続いているなら、現在の施設で生活を続けることだけにこだわらず、より費用の低い施設への住み替えなども検討する必要があります。

今日できることは、直近2〜3か月分の施設請求書と本人の年金額を確認することです。

「高い気がする」ではなく、

毎月いくら入って、何にいくら出て、いくら不足しているのか。

まず数字にしてみましょう。

その数字を持って施設やケアマネなどへ相談すると、次の対策を考えやすくなります。

老人ホームの費用負担を軽くできる制度を確認する

嫁
老人ホームの費用が高くなったとき、使える制度ってあるの?
よっしー
よっしー
あるよ。ただし、施設の種類や所得などによって対象が違うから、「老人ホームなら全部使える」とは考えないことが大切だね。

老人ホームの費用が負担になっている場合、介護や医療の自己負担を軽減できる制度を利用できないか確認しましょう。

代表的な制度には、次のようなものがあります。

制度 主に軽減する費用
高額介護サービス費 介護保険サービスの自己負担
負担限度額認定 対象施設等の食費・居住費
高額療養費 医療保険の自己負担
高額医療・高額介護合算 医療・介護の自己負担

ただし、これらは老人ホームの請求額全体を安くする制度ではありません。

家賃、管理費、日用品費など、制度の対象にならない費用もあります。

「介護費用が高い」と「老人ホームの月額費用が高い」は分けて考えましょう。

介護保険の負担軽減制度を利用できても、施設の家賃・管理費などがそのまま残る場合があります。

まず請求書を確認し、どの費用を減らせる可能性があるのか整理することが大切です。

高額介護サービス費を確認する

嫁
介護保険をたくさん使って自己負担が高くなった場合は?
よっしー
よっしー
その場合は、高額介護サービス費の対象にならないか確認してみよう。

1か月に支払った介護保険サービスの利用者負担が一定の上限を超えた場合、「高額介護サービス費」によって負担が軽減されることがあります。

自己負担の上限は所得区分などによって異なります。

ここで特に注意したいのは、老人ホームで支払っているすべての費用が対象になるわけではないことです。

対象外に注意
  • 施設の家賃・居住費
  • 食費
  • 日用品費
  • 理美容費
  • その他の保険外費用

などは、高額介護サービス費の対象となる介護保険サービスの利用者負担とは別に考える必要があります。

高額介護サービス費は、介護保険サービスの利用者負担が高額になった場合の負担軽減制度です。

老人ホームの「月額利用料そのもの」に上限を設ける制度ではありません。

対象になる費用や所得区分ごとの上限、申請方法などは、市区町村の介護保険窓口へ確認してください。

負担限度額認定で食費・居住費を抑えられる場合がある

嫁
所得が少ない人は、老人ホームの食費や部屋代も安くなる制度があるんだよね?
よっしー
よっしー
対象になる施設ならね。ここは有料老人ホームと混同しやすいから注意しよう。

所得や資産など一定の要件を満たす人が対象施設等を利用する場合、「介護保険負担限度額認定」により食費・居住費(滞在費)の負担が軽減されることがあります。

一般に対象となるのは、特別養護老人ホーム(特養)、介護老人保健施設(老健)、介護医療院などの対象となる施設サービスやショートステイなどです。

一般的な有料老人ホームの家賃や食費が、負担限度額認定によって一律に安くなるわけではありません。

負担限度額認定は「老人ホームに入居している低所得者なら利用できる制度」ではありません。

利用している介護サービスが制度の対象かどうかを確認する必要があります。

有料老人ホーム・サ高住などを利用している場合は、同じように食費・家賃が軽減されると考えないよう注意してください。

また、負担段階は所得などによって分かれ、預貯金等についても要件があります。

対象になる可能性がある場合は、市区町村の介護保険窓口へ確認しましょう。

特養・老健・介護医療院などを利用していて、食費や居住費の負担が大きい場合は、負担限度額認定の対象にならないか市区町村へ確認してみましょう。

すでに認定を受けている場合も、有効期間や更新手続きなどを確認してください。

負担限度額認定についてはこちらで詳しく解説しています。

→「介護保険負担限度額認定制度とは?申請方法・対象者・いくら安くなるかをわかりやすく解説

介護保険負担限度額認定制度の対象者・対象施設・申請方法を解説
介護保険負担限度額認定制度とは?誰が使える?対象施設・申請方法・老人ホーム費用の注意点【2026年版】 老人ホームや介護施設を探していると、 「少しでも毎月の費用を安くできないだろうか」 と考えるご家族は多いと思...

医療費が高い場合は高額療養費制度も確認する

嫁
老人ホームの費用だけじゃなくて、病院代まで高くなったら大変だね。
よっしー
よっしー
そういう場合は、医療費について高額療養費制度の対象にならないか確認しよう。

医療保険の対象となる医療費の自己負担が高額になった場合は、「高額療養費制度」を利用できることがあります。

高額療養費制度では、1か月の医療費の自己負担が年齢や所得などに応じた上限額を超えた場合、その超えた部分が支給される仕組みがあります。

ただし、対象となるのは医療保険の対象となる自己負担が中心です。

老人ホームの家賃・管理費などを軽減する制度ではありません。

高額療養費制度は、年齢や所得などによって自己負担上限が異なります。

また、制度改正によって上限額などが変更される場合があります。

具体的な金額は記事だけで判断せず、加入している医療保険の窓口などで最新情報を確認してください。

医療と介護の両方が高いなら合算制度を確認する

医療費と介護保険サービスの自己負担の両方が大きい世帯では、「高額医療・高額介護合算療養費制度」の対象となる場合があります。

この制度は、医療保険と介護保険の自己負担を一定期間で合算し、所得区分などに応じた基準額を超えた場合に負担を軽減する仕組みです。

ポイント
  • 医療と介護の自己負担を合算する
  • 世帯単位など一定のルールがある
  • 所得区分などで基準額が異なる
  • 対象外となる費用もある

ここでも、老人ホームの家賃や食費などを含めて施設費全体を合算できるわけではありません。

老人ホーム入居後に、

「介護保険の自己負担も高い」

「通院や入院で医療費も高い」

という状況になったら、医療と介護を別々に見るだけでなく、合算制度の対象にならないか確認してみましょう。

制度を使っても払えないなら施設費そのものを見直す

嫁
制度を使っても毎月の赤字が大きかったらどうするの?
よっしー
よっしー
そこまで来たら、今の施設で払い続けることだけにこだわらず、住み替えも含めて考えよう。

負担軽減制度を確認しても毎月の支払いを続けることが難しい場合は、現在の老人ホームそのものを見直す必要があります。

特に、

年金12万円

毎月の総支出20万円

毎月8万円の赤字

のように大きな不足が続いている場合、小さな節約だけでは根本的な解決にならない可能性があります。

その場合は、

見直す方法
  1. 現在の施設費用を詳しく確認する
  2. 不要・変更可能な追加費用がないか確認する
  3. 利用できる負担軽減制度を確認する
  4. より費用の低い施設を探す
  5. 特養なども選択肢として検討する

という順番で考えると整理しやすくなります。

入居相談員として施設探しに関わっていたときも、予算は非常に重要な条件でした。

「できるだけ良い施設」ではなく、「本人に必要な支援を受けながら長く支払い続けられる施設」を探すことが大切です。

月額数万円の違いでも、数年間では大きな金額になります。

施設選びでは、設備や立地だけでなく継続して支払えるかを必ず確認しましょう。

より費用の低い老人ホームへ住み替える

現在の施設費用を長期的に支払えないと分かった場合、より費用の低い施設への住み替えも選択肢です。

ただし、単純に「月額が安い」という理由だけで決めないようにしましょう。

住み替え条件
  • 本人の要介護度
  • 認知症への対応
  • 必要な医療対応
  • 毎月支払える予算
  • 家族が通える地域
  • 長期的に生活できるか

施設の種類が変われば、介護サービスの利用方法や費用の仕組みが変わることもあります。

まず本人に必要な介護・医療条件を整理したうえで、その条件を満たす施設の中から予算に合うところを探しましょう。

老人ホームの種類についてはこちら。

→「老人ホームの種類と違いを徹底解説|6種類の特徴・費用・選び方を比較

老人ホームの種類と違いを6種類で比較
老人ホームの種類と違いを徹底解説|6種類の特徴・費用・選び方を比較老人ホームを探し始めると、まず困るのが「種類が多すぎて、何が違うのか分からない」という問題です。 実際、老人ホーム...

特養へ住み替える方法もある

嫁
有料老人ホームが高いなら、特養に移る方法もある?
よっしー
よっしー
条件に合えば選択肢になるよ。ただ、申し込めばすぐ入れるとは限らないから早めに相談しておきたいね。

現在、有料老人ホームなどに入居していて費用負担が大きい場合、入所条件を満たすなら特別養護老人ホーム(特養)への住み替えを検討する方法があります。

特養は公的な介護保険施設で、原則として要介護3以上の方が入所対象となります。

ただし、要介護1・2でも一定のやむを得ない事情がある場合には、特例的に入所が認められる仕組みがあります。

「お金がないから特養へ申し込めばすぐ移れる」とは限りません。

特養への入所は、本人の要介護度や介護の必要性、生活状況などを踏まえて判断されます。

地域や施設によって待機状況も異なるため、費用が厳しくなってから慌てて探すのではなく、早めに情報収集を始めましょう。

また、特養では一定の要件を満たす低所得者について、先ほど説明した負担限度額認定によって食費・居住費の負担軽減を受けられる場合があります。

現在の有料老人ホームの費用が将来的に払えなくなることが分かっているなら、まだ支払えている段階から次の施設を探すことが重要です。

「貯金がなくなったら考える」ではなく、

あと1年で厳しくなるなら、今から相談する。

このくらい早めに動く方が、本人に合う施設を比較する時間を確保できます。

特養と有料老人ホームの違いはこちらで詳しく解説しています。

→「特養と有料老人ホームの違いを徹底比較|費用・入居条件・サービスをわかりやすく解説

特養と有料老人ホームの違いを比較
特養と有料老人ホームの違いを徹底比較|費用・入居条件・介護をケアマネが解説 老人ホームを探していると、候補に挙がりやすいのが「特別養護老人ホーム(特養)」と「有料老人ホーム」です。...

費用が安い施設ほど良いとは限らない

老人ホームの費用を下げることは重要ですが、「一番安い施設」を探すことだけが目的にならないよう注意しましょう。

費用を優先しすぎて本人に必要な介護・医療に対応できない施設を選んでしまうと、再び住み替えが必要になる可能性があります。

施設を比較するときは、最低でも次の点を確認してください。

確認ポイント
  • 毎月の総額
  • 追加費用
  • 介護体制
  • 医療対応
  • 認知症への対応
  • 退去条件
施設へ費用を確認するときは、

「月額はいくらですか?」

だけでなく、

「この状態の人が生活した場合、介護保険や追加費用を含めて毎月どのくらいを見込めばいいですか?」

と聞いてみましょう。

長期的に支払える金額なのかまで確認することが大切です。

良い老人ホームを見分けるポイントはこちら。

→「良い老人ホームの特徴7選|施設選びで見るべきポイントを解説

良い老人ホームの特徴7選と見分け方
良い老人ホームの特徴7選|見分け方・選び方をケアマネが解説 老人ホームを探していると、 「良い老人ホームの特徴は?」 「見学では何を見ればいい?」 ...

施設変更を考えたら退去条件も確認する

別の老人ホームへの住み替えを検討する場合は、現在の施設の退去条件も確認しましょう。

契約内容によっては、退去の申し出に関する期間や費用精算などのルールが定められていることがあります。

確認すること
  • 退去の申し出期限
  • 退去月の費用
  • 入居一時金等の返還条件
  • 居室の原状回復などの取り扱い
  • 次の施設への情報提供

具体的な取り扱いは契約によって異なるため、現在の契約書や重要事項説明書を確認してください。

費用面から住み替えを考え始めたら、

「次の施設を探す」ことと「現在の施設の退去条件を確認する」ことを並行して進めましょう。

先に現在の施設を退去してしまうのではなく、次の生活場所を確保してから具体的な退去手続きへ進むことが大切です。

老人ホームの退去についてはこちら。

→「老人ホームの退去理由とは?退去になる8つのケースと対処法をケアマネが解説

老人ホームの退去理由と退去を求められたときの対処法
老人ホームの退去理由とは?退去になるケースと対処法をケアマネが解説老人ホームで暮らしている親の認知症が進んできた。 職員さんに怒鳴ったり、介護を拒否したりすることも増えてきた。 そんな状況に...

それでも老人ホームの費用を払えない場合はどうする?

嫁
制度を確認して、安い施設も探したけど、それでも払えない場合はどうするの?
よっしー
よっしー
そこまで来たら、生活保護も含めて公的な支援につながれるか相談しよう。家族だけで抱え込まないことが大切だよ。

利用できる制度を確認し、施設費を見直しても支払いが難しい場合は、生活保護など公的な支援を利用できないか相談する方法があります。

ただし、生活保護は「老人ホーム代が高いから自動的に受給できる制度」ではありません。

本人の収入や資産、生活状況などを踏まえて、福祉事務所が個別に判断します。

老人ホームの費用が払えないからといって、すぐ生活保護になるとは限りません。

生活保護の利用可否は、収入・資産・世帯状況などを踏まえて個別に判断されます。

「自分は対象にならないだろう」と自己判断せず、生活が成り立たない可能性がある場合は福祉事務所などへ相談してください。

生活保護でも老人ホームに入れる場合がある

嫁
生活保護になったら、老人ホームには住めないの?
よっしー
よっしー
そんなことはないよ。ただ、どの老人ホームでも入れるわけじゃないから、費用や受け入れ条件を確認する必要があるね。

生活保護を利用していても、条件が合えば老人ホームや介護施設で生活できる場合があります。

生活保護には、生活に必要な費用を支える複数の扶助があります。

扶助 主な内容
生活扶助 日常生活に必要な費用
住宅扶助 家賃等を一定範囲で支給
医療扶助 医療サービスの費用
介護扶助 介護サービスの費用

ただし、老人ホームの家賃や管理費、食費、その他の費用がすべて無条件に支給されるという意味ではありません。

現在の施設に住み続けられるか、新しい施設へ移る必要があるかは、本人の状況や施設料金などを含めて個別に検討されます。

生活保護では、介護サービス費について介護扶助があり、医療については医療扶助があります。

一方で、老人ホームで発生する家賃・管理費・食費などは、それぞれ制度上の扱いや上限、本人の生活状況などを確認する必要があります。

「生活保護なら老人ホーム代が全部無料」と考えないよう注意してください。

生活保護と老人ホームについてはこちらで詳しく解説しています。

→「生活保護でも老人ホームに入れる?入居できる施設・費用・利用できる制度をケアマネが解説

生活保護でも入居できる老人ホームの費用と探し方
生活保護でも老人ホームに入れる?費用・施設の種類・探し方を実体験から解説 生活保護を受けている方や、将来的に生活保護を利用する可能性がある方でも、老人ホームへの入...

生活保護を検討するときは施設選びも見直す

生活保護を利用できることになっても、現在の老人ホームにそのまま住み続けられるとは限りません。

施設の利用料が制度上の範囲を大きく超えている場合などには、より費用の低い住まいや施設について相談する必要が出ることがあります。

確認すること
  • 現在の施設費用はいくらか
  • 本人の年金等の収入はいくらか
  • 利用している介護サービスは何か
  • 施設が生活保護受給者を受け入れているか
  • 転居が必要になる可能性があるか

また、有料老人ホームなどでは、施設ごとに料金や入居条件が異なります。

生活保護を受給している方の受け入れ可否についても、希望する施設へ個別に確認する必要があります。

入居相談員として施設を探すときも、生活保護の方については「生活保護だから入れる施設」という探し方だけでは不十分でした。

本人の要介護度、認知症、必要な医療、地域、施設費用などを合わせて考える必要があります。

制度に合うことと、本人に合う施設であることの両方を見る。

ここは通常の施設探しと同じです。

老人ホームの費用を滞納したらすぐ退去になる?

嫁
もし一回払えなかったら、すぐ老人ホームから出ていかなきゃいけないの?
よっしー
よっしー
すぐ退去と一律には言えないよ。契約内容によって違うから、まず施設へ早めに相談しよう。

老人ホームの費用を一度支払えなかったからといって、すべての施設で即日退去になるとは限りません。

ただし、利用料の滞納が続いた場合に、契約解除の条件となることはあります。

有料老人ホームでは、契約解除の条件や予告期間などは入居契約書等に定められています。

そのため、

契約を確認
  • 利用料の支払期限
  • 滞納時の対応
  • 契約解除となる条件
  • 解除までの手続き
  • 予告期間

を確認してください。

「○か月滞納したら必ず退去」のように全国一律の数字で考えないことが大切です。

有料老人ホームの標準指導指針では、事業者側から契約を解除する条件を入居契約書に定め、入居者の権利を不当に狭めない内容とすることなどが示されています。

具体的な解除条件や予告期間は、現在の施設の契約書・重要事項説明書を確認してください。

払えないと分かった段階で施設へ相談する

滞納してから相談するより、支払いが難しくなる見込みが分かった段階で相談した方が選択肢を持ちやすくなります。

たとえば、

相談する時期
  1. 毎月赤字になっていると気づいた
  2. 貯蓄が急速に減っている
  3. 数か月後には支払えない見込みになった
  4. 家族からの援助を続けられなくなった
  5. 滞納が発生してしまった

という段階から相談します。

費用の問題は、家族としても施設へ言いづらいと思います。

でも、支払いが難しいことを隠したまま時間だけが過ぎる方が、次の選択肢を考える時間が少なくなります。

「来月から払えません」になる前に、「このままだと半年後が難しいです」と相談する。

早めに伝えることで、制度確認や住み替えについて考える時間を持てます。

老人ホームの退去についてはこちら。

→「老人ホームの退去理由とは?退去になる8つのケースと対処法をケアマネが解説

老人ホームの退去理由と退去を求められたときの対処法
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老人ホームの費用が払えないときの7つの対処法

嫁
ここまでいろいろあったけど、結局何からやればいいか整理したい!
よっしー
よっしー
じゃあ、今までの内容を7つの対処法として順番に整理しよう。

老人ホームの費用が払えない、または将来的に払えなくなりそうな場合は、次の順番で対処してみましょう。

7つの対処法
  1. 毎月の収支と不足額を確認する
  2. 施設へ早めに相談する
  3. 利用できる負担軽減制度を確認する
  4. 不要・変更可能な支出を見直す
  5. より費用の低い施設を探す
  6. 特養などへの住み替えを検討する
  7. 生活保護を含む公的支援へ相談する

いきなり「退去」だけを考えない

費用が苦しくなると、家族は「もうこの施設を出るしかない」と思ってしまうかもしれません。

しかし、まず現在の費用を確認してください。

制度を利用することで介護や医療の自己負担を減らせる可能性もあります。

一方で、毎月の赤字が大きく根本的に現在の施設費用が予算に合っていない場合には、早めに住み替えを検討した方がいいこともあります。

対策を選ぶ基準は、

「今月を乗り切れるか」だけではありません。

今後もその生活を継続できるかで考えましょう。

一時的に家族が穴埋めできても、それを何年も続けるのが難しいなら、早めに根本的な対策を考える必要があります。

老人ホームの費用が払えないときの相談先

嫁
お金のことって、結局どこに相談すればいいの?
よっしー
よっしー
今どこで困っているかで相談先を変えるといいよ。施設、ケアマネ、市区町村などを使い分けよう。

老人ホームの費用について困った場合は、相談内容に合う窓口へ早めに相談しましょう。

相談したいこと 主な相談先
現在の施設費用 入居中の施設
介護保険制度 市区町村・担当ケアマネ等
施設の住み替え ケアマネ・各施設・紹介センター等
生活保護 福祉事務所等
医療費 加入している医療保険等

一つの窓口だけですべて解決できるとは限りません。

たとえば現在の施設費用については施設へ相談し、介護保険の負担軽減制度については市区町村へ確認し、住み替えについてはケアマネなどへ相談するという形です。

相談するときに制度名を知っている必要はありません。

「老人ホームの費用を払えなくなりそうです。何を確認すればいいですか?」

というところから相談して大丈夫です。

まず現在の状況を具体的に伝えましょう。

現場あるある|「あと数年は大丈夫」が意外と短いこともある

老人ホームを探すとき、家族から「貯金があるので、しばらくは大丈夫です」と聞くことがあります。

でも、実際に計算してみると想像より早く貯蓄が減るケースがあります。

たとえば、

毎月5万円の赤字なら、1年で60万円

毎月8万円の赤字なら、1年で96万円

です。

ここに医療費や追加費用などが加われば、さらに支出が増える場合があります。

入居相談員として施設費用を考えるときに、一番重要だと思っていたのは「月額いくらまで払えるか」ではなく、「その金額を何年払えるか」でした。

本人の年金と施設費用との差額。

現在の貯蓄。

追加で必要になる可能性がある費用。

この3つを見るだけでも、長期的な見通しはかなり変わります。

老人ホームは入居できる価格ではなく、暮らし続けられる価格で選ぶ。

費用面では、この視点がとても大切です。

老人ホームの費用が払えないときによくある質問

老人ホームの費用を払えなくなったらすぐ退去ですか?

一度支払いができなかったからといって、すべての施設で直ちに退去になるとは限りません。

ただし、利用料の滞納が契約解除の条件となっている場合があります。

現在の施設の入居契約書や重要事項説明書を確認し、支払いが難しくなると分かった段階で早めに施設へ相談してください。

生活保護でも老人ホームに入れますか?

条件が合えば入居できる場合があります。

ただし、すべての老人ホームが生活保護受給者を同じ条件で受け入れているわけではありません。

本人の収入や要介護度、必要な介護・医療、施設料金などを確認しながら、福祉事務所や施設などへ相談してください。

有料老人ホームでも負担限度額認定は使えますか?

一般的な有料老人ホームの家賃・食費が、負担限度額認定によって一律に軽減されるわけではありません。

負担限度額認定は、特養・老健・介護医療院など対象となる施設サービス等の食費・居住費などを軽減する制度です。

利用しているサービスが対象か、市区町村へ確認してください。

家族が老人ホーム代を払わないといけませんか?

家族がどこまで費用を負担することになるかは、本人の収入・資産、契約内容、家族の状況などによって異なります。

家族が援助を続けることで自分たちの生活まで維持できなくなる場合は、施設費用や公的支援について早めに相談してください。

費用が安い老人ホームへ移ることはできますか?

本人の状態や入居条件が合えば、別の老人ホームへ住み替えることは選択肢になります。

ただし、料金だけでなく介護・医療・認知症への対応なども確認してください。

現在の施設の退去条件と、次の施設の入居条件を並行して確認しましょう。

特養へ移れば費用は安くなりますか?

一般的には民間の有料老人ホームより費用を抑えやすい場合がありますが、本人の所得、居室、要介護度などによって実際の負担額は異なります。

また、特養は原則要介護3以上などの入所条件があり、申し込めばすぐ入所できるとは限りません。

老人ホームの費用について最初にどこへ相談すればいいですか?

すでに施設へ入居している場合は、まず施設へ現在の支払い状況を相談する方法があります。

介護保険の負担軽減制度は市区町村、施設の住み替えについては担当ケアマネなどへ相談できます。

生活そのものが成り立たない場合には、福祉事務所などへの相談も検討してください。

まとめ|払えなくなる前に「長く続けられる費用」へ見直そう

この記事は、介護業界18年/介護福祉士/ケアマネジャー/施設ケアマネ経験/老人ホーム入居相談員としての経験をもとに執筆しています。

老人ホームの費用が払えなくなりそうなとき、一番大切なのは実際に滞納するまで何もしないことを避けることです。

まず現在の収支を確認します。

そして、

7つの対処法
  1. 毎月の収支と不足額を確認する
  2. 施設へ早めに相談する
  3. 利用できる負担軽減制度を確認する
  4. 不要・変更可能な支出を見直す
  5. より費用の低い施設を探す
  6. 特養などへの住み替えを検討する
  7. 生活保護を含む公的支援へ相談する

という順番で考えてみましょう。

介護保険や医療保険には負担を軽減できる制度がありますが、老人ホームの家賃・管理費・食費など、施設費用全体をすべて軽減できるわけではありません。

制度を利用しても大きな赤字が続く場合は、現在の施設に住み続けることだけにこだわらず、本人に必要な介護や医療を確保しながら、より費用の低い施設を検討することも必要です。

そして、それでも本人の収入や資産だけでは生活を維持できない場合は、生活保護など公的な支援について相談してください。

老人ホームは「今月払えるか」ではなく、「本人がこの先も安心して暮らし続けられる費用か」で考えることが大切です。

よっしーからひとこと

老人ホーム入居相談員として施設探しに関わってきて、費用の相談はとても多いテーマでした。

家族としては、本人にできるだけ良い環境で暮らしてほしいと思います。

でも、そのために家族が毎月無理な援助を続ければ、いずれ家族側の生活も苦しくなります。

だから施設を選ぶときは、設備や立地だけでなく、必ず長期的な費用を考えてください。

本人の年金でいくら払えるのか。

毎月いくら不足するのか。

その不足を何年間補えるのか。

ここまで計算しておくことが大切です。

もし今すでに費用が厳しくなっているなら、誰にも言わずに抱え込まないでください。

施設、市区町村、ケアマネなどへ相談すれば、制度の確認や住み替えなど、次の方法を一緒に考えられることがあります。

払えなくなってから動くのではなく、払えなくなりそうだと分かった時点から動く。

それが本人の生活を守ることにもつながります。

監修・執筆:よっしーと嫁の福祉ラボ編集部(介護福祉士・ケアマネ)