老人ホームにテレビはいらない?入居時に持っていくべき理由と注意点を経験者が解説
老人ホームへの入居が決まると、衣類や日用品、家具など、いろいろなものを準備します。
その中で意外と迷うのが、
「テレビって本当に必要?」
ということです。
共用スペースにもテレビがある。
本人が最近あまりテレビを見ていない。
わざわざ新しく買うのももったいない。
そう考える家族もいると思います。
先に結論を言えば、私ならテレビを持ち込める施設であれば、基本的に用意します。
介護現場で長く働いてきましたが、テレビを極端に嫌う方などを除けば、居室にテレビがある方はかなり多くいました。
理由は、単なる暇つぶしだけではありません。
ニュースを見る。
好きなドラマを見る。
野球を見る。
朝起きたらいつもの番組をつける。
そんな何気ない習慣も、それまで本人が送ってきた生活の一部だからです。
施設ケアマネや老人ホーム入居相談員をしていた頃も、ご家族からテレビについて聞かれれば、私は基本的に持参をすすめていました。
この記事では、介護現場で18年間働いてきた経験をもとに、老人ホームにテレビを持っていく理由や、逆にいらないケース、入居前に確認しておきたいことまで紹介します。
- 老人ホームにテレビは必要なのか
- テレビを持っていくメリット
- テレビがいらないケース
- 入居時に持っていくタイミング
- テレビ選びで迷ったときの考え方
- 持ち込み前に施設へ確認したいこと
- 電気代やNHK受信料の考え方
老人ホームにテレビはいらない?私は基本的に持参をすすめる
私が家族から、
「テレビって持っていったほうがいいですか?」
と聞かれたら、
「持ち込める施設なら、私はあったほうがいいと思います」
と答えます。
もちろん全員ではありません。
テレビそのものが嫌いな方もいました。
視力が悪く、テレビよりラジオを好む方もいました。
私が介護の仕事を始めた18年ほど前は、今よりラジオを聞いている利用者さんも多かった印象があります。
面白いのは、テレビを部屋に置いているのに、実際にはほとんど見ていない方もいたことです。
テレビは置いてある。
でも聞いているのはラジオ。
中には、テレビがほとんどインテリアのようになっている方もいました(笑)。
それでも私は、
「見ないかもしれないから、最初からいらない」
とはあまり考えません。
理由の一つが、本人の不満です。
施設へ入居したあと、
「私の部屋にはテレビもない」
「ほかの人の部屋にはあるのに」
「部屋に何もなくてつまらない」
そんな話を聞くことは珍しくありませんでした。
テレビを見る時間が短かったとしても、
「自分の部屋にテレビがある」こと自体が、それまでの生活に近い環境を作ることもあります。
テレビは暇つぶしだけではなく「世間とのつながり」になる
老人ホームで生活すると、どうしても外との接点は少なくなります。
毎日仕事へ行くわけでもない。
好きなときに買い物へ出られるとも限らない。
家族や友人と毎日会えるわけでもありません。
そんな生活の中で、テレビはかなり身近な情報源になります。
朝はNHKのニュースを見る。
昼はワイドショーを見る。
夕方は相撲を見る。
夜は野球を見る。
ドラマを楽しみにしている方もいます。
以前、韓流ドラマを楽しみにしている利用者さんがいました。
朝食の時間と見たいドラマが重なると、
「もういい」
と食事を早めに切り上げて、テレビを見に戻ってしまうくらい好きでした(笑)。
良いか悪いかは別として、それくらいテレビを見ることがその人の生活に組み込まれていたということです。
利用者さんから、
「今のテレビはつまらないよ」
と言われることもありました。
昔は時代劇の再放送や歌番組がもっとあったのに、最近は少なくなった。
そんな話を聞いたことも何度もあります。
裏を返せば、その方は昔からテレビで時代劇や歌番組を楽しんできたということです。
その人から急にテレビをなくしてしまう。
私は、それを単なる「家電が一つなくなる話」だとは思っていません。
少し大げさかもしれませんが、その人が長く続けてきた楽しみや、世間とのつながりまで減ってしまうことがあると思っています。
共用スペースにテレビがあっても、居室テレビとは別物
老人ホームには、食堂や談話室などの共用スペースに大きなテレビが置いてあることがあります。
それなら、
「自分の部屋にはいらないのでは?」
と思うかもしれません。
でも、共用テレビには一つ大きな問題があります。
自分の好きな番組を自由に見られるとは限りません。
これ、介護施設では意外とあります。
みんなでNHKを見ている。
そこへ別の利用者さんが来て、勝手にチャンネルを変える。
当然、
「なんで変えるんだよ」
「さっきの見てたのに」
となります(笑)。
職員が間に入って、
「○○さんがドラマを見たいそうなんですけど、変えても大丈夫ですか?」
と周りに確認することもありました。
ある意味、多数決です(笑)。
こうした談話室のチャンネル争いは、私が働いてきた複数の施設で見てきました。
だから、見たい番組がはっきりしている方ほど、自分の部屋にテレビがある意味は大きくなります。
一人で静かに過ごしたい人なら、なおさらです。
共用テレビがあることと、自分の居室で好きな番組を見られることは、同じではありません。
テレビはできれば入居初日から用意したい
テレビを持っていくなら、いつがいいのか。
私なら、
できれば入居当日。
難しくても、なるべく早めに持っていきます。
目安をつけるなら、2~3日以内です。
もちろん入居初日は疲れています。
施設まで移動して、いろいろな説明を受けて、初めての部屋に入る。
その日はテレビどころではなく、すぐ寝てしまう方もいます。
でも逆もあります。
環境が変わって眠れない。
部屋にいてもやることがない。
知らない場所だから不安になる。
そんなとき、職員を何度も呼ぶ方もいました。
テレビがあれば全部解決するわけではありません。
それでも、いつも見ていた番組をつけたり、ニュースを眺めたりすることで気が紛れる方はいます。
実際、
「部屋に何にもなくてつまらない」
と何度も訴え、あとから家族がテレビを持ってきたケースもありました。
また、事情があって最低限の荷物だけで入居される方もいます。
私が働いていた施設では、退去した方やご家族から寄付していただいたテレビやテレビ台を保管し、必要な方に使ってもらうこともありました。
それくらい、テレビがある生活は施設の中でも一般的でした。
テレビを持っていかなくてもいい人もいる
ここまで読むと、
「じゃあ絶対にテレビが必要なの?」
と思うかもしれません。
そこまでは言いません。
私自身、テレビを無理に置かなくてもいいと思うケースもあります。
- 本人がテレビを嫌っている
- テレビを見る習慣がなく、ラジオなどを好んでいる
- 居室内を歩き回り、テレビや台にぶつかる危険が高い
- コードを引っ張ったり、テレビを倒したりする心配がある
- 本人・家族ともにテレビを希望していない
特に私が気にするのは、安全面です。
認知症がかなり進み、居室内を頻繁に歩き回る。
物を動かしてしまう。
コードを触ってしまう。
そんな方の場合、テレビそのものより、
テレビ台を倒す、ぶつかる、転倒する
といったリスクのほうが気になります。
そこまでして置く必要はありません。
寝たきりだからテレビはいらない、とは限らない
一方で、
「寝たきりだからテレビはいらない」
とも私は思いません。
今働いている特養でも、寝たきりに近い方の居室にテレビが置いてあることがあります。
以前働いていた有料老人ホームでも同じでした。
家族の希望でテレビをつけていたり、iPadで子どもや孫の動画を流していたり。
Alexaでクラシックを流している方もいました。
本人からはっきりした反応がなくても、
「音楽を聞いてくれたら」
「家族の動画を見てくれたら」
と考える家族もいます。
だから私は、寝たきりに近い方の入居でも、
「テレビを持ってくることはできますが、どうしますか?」
と家族に確認します。
本人が使うか分からないテレビを、新しく買う必要まであるのか。
そこは家族と考えればいいと思います。
介護度だけで「テレビが必要・不要」を決める必要はありません。
新しいテレビを買わなくても、使い慣れたもので十分
入居が決まると、
「テレビも新しく買ったほうがいいですか?」
と考える家族もいると思います。
私は、家に本人が使っていたテレビがあるなら、
それでいいと思っています。
むしろ、使い慣れているもののほうがいいこともあります。
最近のテレビって、意外と操作が複雑なんですよね(笑)。
リモコンに動画配信サービスのボタンがたくさん付いている。
入力切替もある。
設定画面もいろいろある。
高機能でも、本人が使えなければ意味がありません。
職員だって、すべてのテレビに詳しいわけではありません。
実際、テレビに詳しい利用者さんから職員が操作を教えてもらうこともありました(笑)。
だから、
本人が今まで使っていたテレビが部屋に置ける大きさなら、無理に買い替えなくていい。
私はそう説明していました。
大きさは「何インチ」より部屋に合うかで考える
テレビの大きさについても、
「○インチがおすすめ」
とはあまり言いません。
正直、インチ数だけ言われても分かりにくいです(笑)。
私が家族へ説明するときは、
「一般家庭のリビングにあるテレビより、少し小さめのものが多いですよ」
くらいに話していました。
居室は自宅のリビングほど広くないことが多いからです。
ただし、施設によって居室の広さは違います。
広い部屋なら大きめでも問題ないことがあります。
そして何より、自宅で本人がずっと使っていたテレビなら、多少大きくても本人にとっては馴染みがあります。
数字だけで選ぶより、居室の広さと本人の使いやすさで考える。
そのほうが現実的です。
テレビを持ち込む前に施設へ確認しておきたいこと
テレビそのものを用意する前に、施設へ確認しておきたいことがあります。
- テレビを持ち込めるか
- テレビを置く台はあるか
- アンテナ端子やアンテナ線はどうするか
- 電気代は別にかかるか
- BS・CSは視聴できるか
- テレビの設置は誰が行うか
- イヤホンなどが必要になった場合はどうするか
特に忘れやすいのが、
アンテナ線です。
テレビは持ってきた。
台にも置いた。
でもアンテナ線がない。
これ、本当にありました(笑)。
家族へ、
「テレビはあるんですが、線がないので映らないんです」
と連絡したこともあります。
テレビ台についても、施設によって違います。
チェストなどが備え付けられていて、その上にテレビを置ける施設もあります。
何もなければ、家族に台を用意してもらうこともあります。
だから見学のときに、
「この部屋だとテレビはどこに置きますか?」
と聞いてしまうのが一番分かりやすいです。
→老人ホーム見学チェックリスト15選|見るべきポイントをケアマネが解説
テレビの設置は家族が行う施設も多い
私が働いてきた施設では、テレビの設置は基本的に家族にお願いすることが多くありました。
入居日に持ってこられなければ、後日設置してもらう。
それが難しければ、職員が対応することもあります。
私自身、
これまで10台以上は利用者さんのテレビを取り付けたと思います(笑)。
ただし、ここも施設によって違います。
「持っていけば職員が全部やってくれる」
とは考えず、事前に聞いておくと困りません。
→老人ホームの持ち物リスト|入居に必要なもの・あると便利なものと注意点
テレビの電気代は施設によって違う
テレビを持ち込むと、
「電気代はどうなるの?」
という疑問も出てきます。
これは施設によって扱いが違います。
共益費や管理費などに含まれている場合もあれば、持ち込んだ家電について別に電気代を設定している施設もあります。
実際、厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」を見ても、テレビなどの個人用家電について日額で電気代を設定している特別養護老人ホームがあります。
介護サービス情報公表システム「特別養護老人ホームふぁみりい恕苑」
つまり、
「老人ホームならテレビの電気代は無料」でも、「必ず別料金」でもありません。
見学や契約のときに確認するのが一番確実です。
私が働いていた施設でも、
「夜中までテレビを見ている人と、ほとんど見ない人が同じ料金なの?」
と気にする利用者さんがいました。
家族からすると細かい話に見えるかもしれません。
でも、お金の話はあとから出るとトラブルになりやすい。
だから私は、テレビに限らず、
毎月何にいくらかかるのかは契約前に聞いておいたほうがいい
と思っています。
有料老人ホームについては、厚生労働省の標準指導指針でも、利用料などの費用負担や提供されるサービスの内容を契約書等で明確にし、重要事項説明書を用いて契約前に説明することが示されています。
→老人ホームの契約前に確認すべき10項目|追加費用・通院・退去条件まで経験者が解説
認知症があるとテレビの「ちょっとした困りごと」も増える
テレビを置けば終わりかというと、そうでもありません。
認知症のある方では、テレビの操作が難しくなることがあります。
テレビはついている。
でも消し方が分からない。
そしてナースコールが鳴る。
「どうしました?」
と部屋へ行くと、
「テレビ消して」
だけだったりします(笑)。
介護現場では、こういうことは珍しくありません。
ほかにも、
リモコンをいろいろ触ってしまい、テレビが映らなくなる。
入力切替が変わっている。
職員が見ても、どうやって戻すのか分からない。
そんなこともあります。
比較的軽度の認知症の方では、
本人
↓
家族へ「テレビが映らない」と電話
↓
家族から施設へ電話
↓
結局、職員が部屋へ行って直す
ということもありました。
職員としては、
「最初からこっちに言ってよ(笑)」
という話なんですけどね。
状況によっては、テレビやエアコンのリモコンを職員側で預かっていた施設もあります。
音量やイヤホンでも意外と困る
耳が聞こえにくい方では、テレビの音量がかなり大きくなることがあります。
昼間ならまだいい。
問題は夜です。
夜中に大きな音でテレビを見ていると、隣室へ響くこともあります。
本人自身が周囲を気にして、
「迷惑になるから」
とイヤホンを使っている方もいました。
ただ、そのイヤホンがまたなくなるんです(笑)。
「イヤホンがない」
「壊れた」
「音が聞こえない」
「テレビとの接続がおかしい」
こうした相談も職員の仕事になります。
最初から聴力について情報が分かっていれば、家族へイヤホンなどの準備をお願いすることもありました。
テレビ一台でも、実際に生活が始まるといろいろあります。
でも、だからテレビを置かないほうがいいという話ではありません。
本人が使いやすい形に少しずつ調整していけばいい。
私はそれでいいと思っています。
NHK受信料は老人ホームの種類によって扱いが違う
テレビを持ち込むとなると、NHK受信料も気になるところです。
ここは少しややこしいです。
NHKの受信料免除基準では、社会福祉法に規定する社会福祉事業を行う施設・事業所の入所者が、施設内の住居に受信機を設置して締結する受信契約は、全額免除の対象とされています。
ただし、自動的に無料になるわけではなく、免除を受けるには手続きが必要です。
一方、NHKは、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など、社会福祉法上の社会福祉事業以外の施設・事業所については、この「社会福祉施設等」の免除対象にはならないと案内しています。
つまり、
「老人ホームに入ったらNHK受信料は全部無料」ではありません。
施設の種類や本人の免除要件などで扱いが変わります。
テレビを持ち込む場合は、施設へ確認したうえで、必要ならNHKにも確認したほうが分かりやすいです。
私の親が老人ホームへ入るならどうするか
もし私の親が老人ホームへ入ることになったら。
まず、本人に意見を聞ける状態なら聞きます。
「テレビどうする?」
と。
家にあるテレビでいいと言えば、それを持っていきます。
新しいテレビがほしいと言えば、部屋に合うものを一緒に考えます。
そして見学のときに、
テレビ台はあるのか。
どこに置けるのか。
電気代はどうなるのか。
アンテナはどうなっているのか。
このあたりを確認します。
本人がテレビを嫌いだったり、安全面で置かないほうがいい事情があれば別です。
でも、特に問題がないなら、
私なら持っていきます。
一番の理由は、部屋に生活感を出してあげたいからです。
老人ホームへ入ったからといって、そこで突然まったく別の人になるわけではありません。
昨日まで家でニュースを見ていた人なら、施設でもニュースを見ればいい。
野球が好きなら野球を見ればいい。
ドラマが好きならドラマを見ればいい。
テレビを置いても、結果としてあまり見ないかもしれません。
それでもいいと思います。
世間とのつながりを、テレビでいいから持っていてほしい。
自分の親だったら、私はそう考えます。
- 持ち込み可能なら基本的には用意する
- できれば入居当日から置く
- 使い慣れたテレビなら無理に買い替えない
- 本人が嫌いなら無理に置かない
- 転倒や破損の危険が高い場合は安全を優先する
- テレビ台・電気代・アンテナなどは事前確認する
老人ホームのテレビでよくある質問
必須ではありません。ただ、私が介護現場で働いてきた経験では、テレビを嫌う方や安全面に問題がある場合を除けば、持ち込めるなら用意することをすすめています。テレビは暇つぶしだけでなく、ニュースなどの情報源や、それまでの生活習慣を続けるものにもなるからです。
私なら、できれば入居当日に用意します。難しい場合でも、なるべく早めがいいと思います。入居直後は環境が変わって不安になったり、居室で暇を持て余したりする方もいるためです。
本人が自宅で使っていたテレビがあり、居室に置ける大きさなら無理に買い替える必要はないと思います。高機能なテレビより、本人が使い慣れているもののほうが扱いやすいこともあります。
本人や家族の希望によります。寝たきりに近い方でも、家族の希望でテレビをつけたり、動画や音楽を流したりするケースはあります。逆に新しく購入してまで用意する必要があるかは、家族と施設で考えていいと思います。
施設によって違います。管理費や共益費などに含まれている場合もあれば、持ち込んだ家電について別途電気代を設定している施設もあります。見学や契約前に確認してください。
一律ではありません。NHKの免除基準では、社会福祉法上の社会福祉事業を行う施設・事業所の入所者など、一定の条件に該当する場合は全額免除の対象になりますが、手続きが必要です。有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などでは扱いが異なる場合があるため、施設やNHKへ確認してください。
まとめ|テレビは「家電」より生活の一部として考えたい
老人ホームへ持っていく荷物を減らしたい。
テレビなら共用スペースにもある。
そう考える家族もいると思います。
それでも私は、持ち込みできる施設なら、基本的にテレビを用意します。
- テレビを嫌う方などを除けば、私は持参をすすめる
- テレビは情報源や生活習慣の一つになる
- 共用テレビでは好きな番組を見られないこともある
- できれば入居当日、難しくてもなるべく早めに用意する
- 使い慣れたテレビなら無理に買い替えなくていい
- 安全面に問題がある場合は無理に置かない
- テレビ台・電気代・アンテナ・設置方法は施設へ確認する
- NHK受信料は施設の種類や免除要件で扱いが違う
介護現場で長く働いていると、
「テレビ消して」
だけでナースコールが鳴ったり、
リモコンを触って誰にも直せない設定になったり、
談話室でチャンネル争いが起きたり。
テレビ一台でも、本当にいろいろあります(笑)。
それでも、テレビを見ながら一日を過ごしてきた人にとっては、それもその人の生活です。
施設に入ったからといって、全部を施設の生活に合わせる必要はない。
今までの暮らしを少しでも居室へ持っていく。
テレビも、その一つだと思っています。
私の親が老人ホームへ入るなら、本人に聞ける状態ならまず本人に聞きます。
そのうえで、特に嫌がらず、安全面にも問題がなければ、私はテレビを持っていきます。
理由はいろいろありますが、一番は部屋に生活感を出してあげたいから。
そして、世間とのつながりをテレビでいいから持っていてほしい。
見なくなったら、そのときまた考えればいい。
私はそれくらいでいいと思っています。
【監修・執筆】よっしー
介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護業界18年。介護職として10年以上の現場経験を持ち、施設ケアマネジャーとして約5年勤務。老人ホーム入居相談員として、本人・家族の施設探しや入居相談にも携わる。
介護現場・ケアマネ業務・老人ホーム相談の実務経験をもとに、制度だけでは見えにくい介護のリアルを、本人や家族の目線に立って分かりやすく発信しています。



