老人ホームの面会ルール|時間・差し入れ・外出外泊で家族が知っておきたいこと
老人ホームを探すとき、費用や部屋、食事、介護体制などは一生懸命確認しても、意外と後回しになりやすいのが「面会ルール」です。
でも、入居後の家族にとってはかなり大切です。
「仕事帰りでも会える?」
「孫を連れて行ってもいい?」
「母ちゃんの好きな寿司を持って行ける?」
「正月は家に連れて帰れる?」
こうしたことは、施設によって対応が異なります。
厚生労働省も、介護保険施設等では入所者と家族との交流機会の確保に努める必要があるとしています。
また、有料老人ホームの設置運営標準指導指針でも、家族との連携を図り、本人と家族が交流する機会や外出の機会を確保するよう努めることが示されています。
つまり、家族との交流は施設生活でも大切です。
ただし、何時に行ってもいい、何人でもいい、何でも持ち込んでいい、という意味ではありません。
この記事では、施設ケアマネジャー・老人ホーム入居相談員として面会するご家族を見てきた経験から、制度だけでは分かりにくい「実際に施設へ面会に行くときに知っておいてほしいこと」まで紹介します。
- 老人ホームの面会ルール
- 面会前に確認したいこと
- 差し入れで注意すること
- 外出・外泊の注意点
- 施設側から見た面会のリアル
老人ホームの面会ルールは施設によって違う
老人ホームの面会ルールを「施設の種類」だけで判断するのはおすすめしません。
同じ介護付き有料老人ホームでも、面会時間や予約方法、面会場所などが同じとは限らないからです。
厚生労働省が高齢者施設等の面会について示している資料でも、面会時間や回数、場所を含む具体的な実施方法について、施設側が状況などを踏まえて判断する考え方が示されています。
そのため、
「介護付きだからこう」
「サービス付き高齢者向け住宅だから自由」
と決めつけるのではなく、入りたい施設そのものに確認するのが一番確実です。
- 面会できる曜日・時間
- 予約が必要か
- 面会できる人数
- 子どもや孫も面会できるか
- 居室で面会できるか
- 1回の時間制限があるか
- 差し入れできるもの
- 外出・外泊のルール
そして、もう一つ聞いておきたいのが、「面会できる時間」だけではなく「できれば避けてほしい時間帯」です。
老人ホームでは、入居者さん一人ひとりに生活があります。
食事、入浴、排泄介助、リハビリ、レクリエーション、往診など、施設の中でも一日中いろいろなことが行われています。
面会可能時間の範囲内でも、本人がちょうど入浴していることだってあります。
「何時から何時まで面会できますか?」だけではなく、
「面会するなら何時ごろが一番いいですか?」
まで聞いておくと、入居後も会いに行きやすくなります。
施設見学でほかに何を確認すればいいかはこちらで詳しく解説しています。
>>「老人ホームの見学チェックリスト|後悔しない施設選びをケアマネが解説」
予約不要でも面会前に一本電話してほしい
これは、私が施設側で働いていた経験から、ご家族にぜひ伝えておきたいことです。
予約不要の施設でも、できれば面会前に「○時ごろ行きます」と連絡しておくことをおすすめします。
理由は、施設側の都合だけではありません。
せっかく会いに来たのに、本人がちょうど入浴中。
実際にこういうことがあります。
私が施設で働いていた頃も、ご家族が面会に来られたときに、本人が入浴中ということがありました。
施設では入浴だけでなく、リハビリやレクリエーション、往診など本人の予定があります。
反対に、「○時ごろ家族が面会に来ます」と事前に分かっていれば、施設側も可能な範囲で本人の予定を調整できます。
入浴時間を少しずらしたり、面会する時間には戻れるようにしたりと、家族とゆっくり会えるよう準備しやすくなるんです。
特に遠方から面会へ行く場合は、予約不要でも一本電話しておくと、お互いに楽だと思います。
もちろん、施設の予定や本人の体調によって、必ず調整できるとは限りません。
それでも事前に予定が分かっている方が、施設側としても対応しやすくなります。
仕事帰りなど遅い時間に行きたい場合は?
家族にも仕事や生活があります。
「面会時間に間に合わないけれど、今日はどうしても顔を見たい」ということもあるでしょう。
私が勤務していた施設でも、夜20時ごろに面会へ来られたご家族がいました。
仕事帰りという事情もあり、そのときは施設内へ入っていただきました。
ただ、夜間になると職員配置も日中とは違います。
面会予定が夜勤職員へ十分に引き継がれていなければ対応に戸惑うこともありますし、防犯上も、予定していない人が突然来ることには慎重になります。
面会は「施設でどう暮らしているか」を見る機会でもある
家族にとって面会は、本人と話したり、一緒に過ごしたりする大切な時間です。
同時に、本人が施設でどのように生活しているのかを自分の目で確認できる機会でもあります。
表情はどうか。
衣類は清潔か。
髭や髪などの身だしなみはどうか。
居室はどうなっているか。
職員と本人はどんなふうに話しているか。
毎日一緒に暮らしていない家族だからこそ、気付くこともあります。
私が施設で働いていた頃、ある入居者さんのご家族が面会に来られる日は、職員側もかなり慎重になっていたことがあります。
以前の面会で、「髭が剃られていない」「衣類が汚れている」などの指摘があったためです。
面会予定の連絡が入ると、髭を剃り、衣類を確認し、身なりを整えるよう職員へ指示が出ることもありました。
本来は、家族が来る日だけ整えればいいという話ではありません。
ただ、この経験からも、面会は家族が施設での普段の生活を知る大切な機会だと感じています。
気になることがあれば、いきなり「ちゃんと介護しているんですか?」と責める必要はありません。
「最近、髭が伸びていることが多いのですが、普段はどうしていますか?」
「この服の汚れが気になったのですが、何かありましたか?」
と確認すれば十分です。
そこで説明を聞き、それでも同じことが何度も続くなら、改めて施設へ相談すればいいでしょう。
私なら母ちゃんの施設でここを確認する
私自身が親の老人ホームを探すなら、面会について最低限これだけは確認します。
- 駐車場があるか
- 何時から何時まで面会できるか
- 避けてほしい時間帯はあるか
- 予約が必要か
- 居室で面会できるか
- 1回の時間制限があるか
- 何人まで面会できるか
- 持ち込んでいい物・ダメな物
どれも豪華な設備のように目立つ条件ではありません。
でも、入居したあと何度も施設へ会いに行くことを考えれば、かなり重要です。
「面会できますか?」だけで終わらせず、「自分たち家族が実際にどう会いに行くのか」まで想像して確認する。
これが、入居後の「こんなはずじゃなかった」を減らすポイントです。
契約前に確認しておきたいことはこちらでも詳しく解説しています。
>>「老人ホームの契約で確認すべきポイント|契約前に後悔しないためのチェックリスト」
面会の差し入れは何でも持って行っていい?
老人ホームへの面会では、本人の好きな食べ物を差し入れしたいご家族も多いでしょう。
私が施設で働いていた頃も、面会の日になると、お寿司や甘い物など本人の好物を持って来られるご家族は珍しくありませんでした。
本人にとっても、家族が持って来てくれた好きな物を食べる時間は楽しみの一つだと思います。
ただし、食べ物の差し入れは「本人が好きだから大丈夫」とは限りません。
- 飲み込みに問題がないか
- 食事形態に合っているか
- 糖尿病などの食事制限がないか
- アレルギーがないか
- 生ものを持ち込めるか
- 居室で保管してよいか
施設では、本人の状態に合わせて常食、刻み食、ソフト食など食事形態を調整していることがあります。
糖尿病などがあれば、食事量や間食について管理している場合もあります。
そこへ施設側が把握していない食べ物が入ってしまうと、健康管理にも影響します。
「せっかくの面会だから」が危ないこともある
私が施設で働いていたとき、面会だからと、お寿司や甘い物などをたくさん持って来られるご家族は結構いました。
本人も喜んで食べるので、ご家族としては「好きな物を食べさせてあげたい」という気持ちだったのだと思います。
ただ、糖尿病のある方では、その後の血糖値がかなり上がってしまうこともありました。
施設から「次回は少し控えてください」とお願いしても、今度は事情を知らない別のご家族や親戚が持って来ることもあります。
家族にとっては一回の面会でも、施設ではその後の健康管理まで続いています。
だからこそ、好物を持って行きたいときは「これ、食べても大丈夫ですか?」と職員へ一言確認してもらえると安心です。
特に注意したいのが、飲み込みに不安がある方への差し入れです。
私が勤務していた施設では、嚥下機能が低下している方に対して、ご家族が本人の好きな食べ物を差し入れされたことがありました。
ところが、その食べ物が本人の飲み込みの状態に合っておらず、誤嚥につながってしまったことがあります。
厚生労働省の有料老人ホーム設置運営標準指導指針でも、施設は入居者の健康状態に注意し、必要に応じて健康保持のための適切な措置をとることとされています。
差し入れを細かく確認するのは、家族の楽しみを奪うためではなく、本人の安全を守るためでもあります。
職員への差し入れも確認してほしい
本人への差し入れとは別に、
「いつも母がお世話になっているので、皆さんでどうぞ」
と職員へお菓子などを持って来てくださるご家族もいます。
施設側からすれば、その気持ちはありがたいものです。
ただし、施設の規定によっては、職員が利用者さんやご家族から金品や贈答品を受け取れないことがあります。
職員の分まで差し入れを持って来てくださるご家族は実際にいました。
もちろん「ありがとうございます」という気持ちはあります。
でも、施設のルール上、受け取るのが難しいこともあります。
せっかく用意していただいた物をその場でお断りするのは、職員側としても心苦しいものです。
職員への差し入れを考えている場合も、事前に確認してもらえると助かります。
久しぶりに会う親戚や知人には、今の本人の状態を伝えておく
もう一つ、面会前にご家族へお願いしたいことがあります。
久しぶりに本人へ会う親戚や知人が来る場合は、現在の本人の状態をできる範囲で伝えておいてください。
大型連休や法事などでは、普段は施設へ来ない親戚や知人が面会に来ることがあります。
ところが、その方たちが最後に本人へ会ったのは、まだ元気に自宅で暮らしていた頃ということも珍しくありません。
施設で働いていた頃、久しぶりに面会へ来た親戚や知人が、現在の本人の状態をほとんど知らないことがありました。
以前は普通に食べていたからと好物を持って来ても、現在は飲み込みが悪くなり、食事形態が変わっていることがあります。
糖尿病などで食事に注意していても、その事情を知らずに甘い物を持って来ることもあります。
本人の状態が以前とは変わっていることを知らないまま、昔と同じ感覚で接してしまうこともあります。
もちろん、親戚や知人に悪気があるわけではありません。
「元気だった頃の本人」しか知らないだけなんです。
だから施設職員としては、事情を知っているご家族が一人でもいるなら、面会へ来る方たちへ現在の本人の状態をあらかじめ伝えてもらえると、とても助かると感じていました。
- 現在の食事形態
- 食べてはいけない物
- 飲み込みの状態
- 認知症など現在の状態
- 本人への接し方で注意すること
- 差し入れは職員へ確認すること
特に大人数で面会するときは、代表のご家族だけが知っていても、別の親戚が本人へ直接食べ物を渡してしまえば防げません。
「今はこういう状態だから、食べ物は勝手に渡さず職員さんに確認してね」
これだけでも構いません。
久しぶりの再会を安全に楽しむためにも、面会する人みんなで「昔の本人」ではなく「今の本人」を共有しておくことが大切です。
面会後に本人の様子が変わることもある
家族との面会は、入居者さんにとって大切な時間です。
厚生労働省も、高齢者施設での面会について、利用者さんや家族にとって重要なものと位置づけています。
一方、実際の施設生活では、面会後に本人の様子が変わることもあります。
- 家に帰りたい気持ちが強くなる
- 家族を探す
- 落ち着かなくなる
- 夜なかなか眠れなくなる
もちろん、すべての入居者さんに起こるわけではありません。
面会を楽しみにしていて、その後も機嫌よく過ごされる方もたくさんいます。
ただ、家族と楽しい時間を過ごしたあとだからこそ、別れたあとに寂しくなる方もいます。
私が施設で働いていたときも、ご家族との面会後に帰宅願望が強くなったり、その日の夜になかなか眠れなくなったりする方がいました。
ご家族が悪いわけでも、面会しない方がいいという話でもありません。
本人にとって家族との時間がそれだけ大きなものだったとも考えられます。
だから私は、面会したときの本人の表情だけでなく、気になる場合は「私たちが帰ったあと、母はどうしていますか?」と職員へ聞いてみてもいいと思います。
面会後の様子を知れば、次の面会時間を短くしてみる、面会する時間帯を変えてみるなど、本人に合った方法を施設と一緒に考えることもできます。
老人ホームから外出・外泊はできる?
老人ホームへ入居したからといって、家族と外出したり、自宅へ外泊したりする機会がなくなるわけではありません。
厚生労働省の有料老人ホーム設置運営標準指導指針でも、施設は家族との交流の機会だけでなく、入居者の外出の機会を確保するよう努めることとされています。
ただし、実際に外出・外泊できるかは、本人の体調や施設のルールなどを確認する必要があります。
- 外出・外泊の手続き
- 出発・帰設時間
- 薬の受け取り方
- 食事を止める期限
- 外泊中の介護方法
- 緊急時の連絡先
特に服薬している方の場合は、外出・外泊中の薬をどうするのか確認しておきましょう。
本人の介護度が高い場合は、自宅のトイレやベッドで介助できるのかも考えておく必要があります。
そして、施設側で意外とトラブルになりやすいのが食事です。
外泊するなら「食事はいつまでに止める?」まで聞く
私が施設で働いていたとき、外出・外泊でよくあったのが食事を止める連絡の問題でした。
家族としては「明日は家で食べるから、施設の食事はいらない」と考えると思います。
でも、施設では食材の発注や食数の管理がすでに進んでいることがあります。
そのため施設によっては、食事を止める場合に数日前までの連絡をお願いしていることがあります。
期限を過ぎてから外泊が決まると、本人が食べなくても食費が発生する場合があります。
一方、施設側の連絡ミスで食事を止め忘れたのであれば、私がいた施設ではご家族へその分を請求するような対応はしていませんでした。
「外泊できますか?」だけでなく、「食事はいつまでに止めればいいですか?」まで確認しておきましょう。
食事停止の期限や料金の扱いは施設によって異なるため、契約時や外泊を予定した時点で確認してください。
外食するときも食事形態を確認する
外出して家族と食事をする場合も注意が必要です。
施設では刻み食やソフト食などを食べているのに、外出先では本人が「普通の物を食べたい」と希望することがあります。
本人の希望を大切にしたい気持ちは分かります。
ただ、施設で食事形態を変更しているのには理由があります。
「前は普通に食べていたから大丈夫」ではなく、今の本人の状態で考えることが大切です。
面会も外出も「本人が今どうなのか」で考える
面会、差し入れ、外出、外泊。
どれも家族とのつながりを保つ大切な時間です。
だからこそ、施設側も何でも禁止したいわけではありません。
一方で、入居前と同じ感覚で何でもできるとは限りません。
「母ちゃんが喜ぶから」+「今の母ちゃんに安全か」
この二つをセットで考えることが大切です。
分からなければ難しく考えず、職員へ聞けば大丈夫です。
「これ食べてもいい?」
「日曜日に寿司を食べに連れて行って大丈夫?」
「正月に一泊させたいんだけど、何を準備すればいい?」
こうした相談を事前にしてもらえれば、施設側も本人の状態を踏まえて一緒に考えることができます。
老人ホームでの生活についてはこちらも参考にしてください。
>>「老人ホームの持ち物リスト|入居時に必要なもの・いらないもの」
面会では本人の表情や職員との関係も見てみよう
面会へ行ったからといって、家族が施設を細かく採点する必要はありません。
まずは本人との時間を楽しむことが一番です。
そのうえで、少しだけ「ここでどんな暮らしをしているのかな」という目線を持ってみてください。
- 本人の表情はいつもと違わないか
- 以前より元気がなくなっていないか
- 職員と自然に話しているか
- 職員が本人へどんな声かけをしているか
- 本人から困りごとが出てこないか
もちろん、一回の面会だけですべてを判断することはできません。
その日の体調が悪いこともあれば、たまたま機嫌が悪いこともあります。
反対に、家族が来たときだけ本人が元気に振る舞うこともあります。
一回の面会で良い・悪いを決めるより、「前回と何か違うな」という変化を見ることが大切です。
本人の言葉だけで決めつけなくていい
施設へ面会に行くと、本人からいろいろな話を聞くことがあります。
「ご飯がおいしくない」
「あの職員が嫌だ」
「家に帰りたい」
こんな話を聞けば、家族としては心配になるでしょう。
もちろん、本人の訴えを最初から「そんなことないでしょ」と否定する必要はありません。
ただし、その場で施設が悪いと決めつける必要もありません。
施設生活では、その日の気分や出来事によって本人の言葉が変わることもあります。
だから私は、気になる話を聞いたら職員にも確認してみることをおすすめします。
「母がご飯をあまり食べていないと言っていたのですが、最近どうですか?」
「家に帰りたいと言っているのですが、普段もよく話していますか?」
こんな聞き方で十分です。
本人の話と職員から見た普段の様子、その両方を聞いてから考えた方が実際の生活をつかみやすくなります。
特に認知症がある方の場合も、本人の言葉を頭から否定するのではなく、まず気持ちを受け止めたうえで施設へ確認してみましょう。
面会で気になることがあったら施設へ聞いていい
面会で本人の様子を見て、気になることがあれば施設へ確認して構いません。
有料老人ホームの標準指導指針でも、要介護者等については、生活・健康状態やサービス提供状況を身元引受人等へ定期的に報告することが示されています。
また、入居者や家族からの苦情に対応するため、施設側には苦情処理体制を整備し、外部の苦情処理機関について周知することも求められています。
つまり、家族が疑問や困りごとを施設へ伝えること自体は、遠慮するようなことではありません。
- 以前より食事量が減ったように感じる
- 急に元気がなくなった
- 同じ不満を何度も聞く
- 身だしなみなどで気になることが続く
- 職員との関係で本人が悩んでいる
ただし、介護職員がその場ですべて答えられるとは限りません。
介護職、看護職、ケアマネジャー、相談員など、それぞれ把握している内容が違うこともあります。
その場で分からなければ、
「分かる方から後で教えてください」
で大丈夫です。
気になることは聞く。でも、その場の一場面だけで施設全体を決めつけない。
このくらいの距離感で施設と付き合っていく方が、本人の生活を一緒に支えやすくなります。
それでも説明がない、相談しても改善されない、同じ問題が何度も続くという場合は、施設の管理者や相談窓口へ改めて相談しましょう。
施設への相談や苦情についてはこちらでも詳しく解説しています。
>>「老人ホームへの苦情はどこに相談する?相談先と伝え方を解説」
https://kaigocompass.com/nursing-home-complaint/
老人ホームの面会でよくある質問
施設によって異なります。
予約不要の施設もありますが、私は事前に一本連絡してから行くことをおすすめします。
面会時間内でも、本人が入浴、リハビリ、レクリエーションなどで居室にいないことがあるからです。
事前に面会時間が分かっていれば、施設側も可能な範囲で本人の予定を調整しやすくなります。
施設のルールによって異なります。
居室で面会できる施設もあれば、共有スペースや面会用の場所を案内される場合もあります。
周囲を気にせず家族で話したい方は、施設見学や契約前に確認しておくと安心です。
年齢や人数などの条件は施設へ確認しましょう。
本人にとって、子どもや孫、ひ孫との面会が楽しみになることもあります。
一方で、感染症の流行状況などによって対応が変わる場合もあるため、大人数で訪問するときは事前に連絡しておくと安心です。
面会できる人の範囲は施設へ確認してください。
親戚や知人が久しぶりに本人へ会う場合は、できれば現在の本人の状態も伝えておきましょう。
特に、食事形態や飲み込み、食事制限などが以前と変わっている場合があります。
「食べ物は直接渡さず、先に職員さんへ確認してね」
これだけでも大きく違います。
本人へ渡す前に施設へ確認しましょう。
本人の好物でも、現在の食事形態や飲み込みの状態、持病などによっては控えた方がよい物があります。
特に生ものや保管が必要な食品については、施設独自のルールがある場合があります。
まずは本人の気持ちを否定せずに聞いてあげましょう。
家族と会ったあとに寂しくなり、帰宅願望が強くなる方もいます。
気になる場合は、家族が帰ったあとの本人の様子を職員へ聞いてみてください。
面会時間や時間帯などを施設と相談することで、本人に合った方法を考えられる場合もあります。
まず施設へ相談してください。
面会時間外でも事情によって対応できる施設はあると思いますが、夜間は職員配置が日中と異なり、防犯管理もあります。
「仕事が終わって20時ごろになりそうですが、会えますか?」と事前に確認するのが安心です。
施設のルールと本人の状態を確認しましょう。
外出・外泊を希望する場合は、できるだけ早めに施設へ相談してください。
服薬や食事、帰設時間などの確認が必要になることがあります。
特に食事については、何日前までに止めればよいのか確認しておくことをおすすめします。
まとめ|母ちゃんに会いに行くなら「一本連絡」が一番ラク
老人ホームへ入居しても、家族とのつながりがなくなるわけではありません。
国の標準指導指針でも、有料老人ホームは家族との連携を図り、本人と家族が交流する機会や外出の機会を確保するよう努めることとされています。
だから、家族にはぜひ会いに行ってほしいと思います。
ただし、老人ホームには本人の生活があります。
入浴もする。
リハビリもする。
ご飯も食べる。
体調が悪い日だってあります。
そこを少しだけ知っておけば、面会はもっとスムーズになります。
- 施設ごとの面会ルールを確認する
- 予約不要でも事前に一本連絡する
- 避けた方がよい時間帯も聞く
- 差し入れは勝手に渡さず確認する
- 久しぶりに会う親戚にも今の状態を伝える
- 面会後の本人の様子も必要なら聞く
- 外泊時は食事停止の期限も確認する
私なら母親が老人ホームへ入居したら、まず面会時間や居室で会えるか、駐車場、人数制限、持ち込みルールなどを確認します。
そして実際に会いに行く日は、予約不要でも、
「今日○時ごろ母に会いに行きますけど、大丈夫ですか?」
と一本電話します。
それだけで本人が入浴中という空振りも減らせますし、施設側も可能なら本人の予定を調整できます。
面会ルールは家族を遠ざけるためのものではありません。
本人の生活や安全を守りながら、家族との時間を作るためのルールと考えると分かりやすいでしょう。
よっしーからひとこと
施設で働いていると、面会に来てくださるご家族を見るのは普通にうれしいものです。
本人が家族の顔を見て、いつもとは違う表情になることもあります。
だから、必要以上に「施設へ迷惑をかけないようにしなきゃ」と構える必要はないと思っています。
ただ、施設へ入居したあとには、本人の生活リズムや体の状態が以前とは変わっていることがあります。
昔の母ちゃんではなく、今の母ちゃんに合わせて会いに行く。
分からないことがあれば、施設へ一本電話して聞けば大丈夫です。
それくらいの気持ちで、ぜひ顔を見に行ってあげてください。
【監修・執筆】よっしー
介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護業界18年。介護職として10年以上の現場経験を持ち、施設ケアマネジャーとして約5年勤務。老人ホーム入居相談員として、本人・家族の施設探しや入居相談にも携わる。
介護現場・ケアマネ業務・老人ホーム相談の実務経験をもとに、制度だけでは見えにくい介護のリアルを、本人や家族の目線に立って分かりやすく発信しています。


