介護派遣はやめとけ?介護業界18年の経験から正社員との違いと働き方を考える
介護の仕事を探していると、「派遣はやめた方がいい」「どうせ働くなら正社員の方がいい」といった意見を目にすることがあります。
確かに、安定した収入や賞与、昇進などのキャリアアップを重視するなら、正社員には大きなメリットがあります。
でも、介護施設の常勤職員として働くと、利用者さんの介護だけをしていればいいわけではありません。
会議や委員会、施設内での役割、シフト調整など、「施設の職員だからこそ任される仕事」も増えてきます。
私は介護業界で18年働き、介護職だけでなく、施設ケアマネジャーや管理者なども経験してきました。
また、仕事探しでは人材紹介会社を利用し、紹介された介護施設を見学したうえで、その施設に常勤職員として直接雇用された経験も複数回あります。
一方で、派遣社員として介護施設で働いた経験はありません。
そのためこの記事では、私自身が経験していないことを「派遣で働いた経験」として書くのではなく、長年施設側の職員として派遣職員と一緒に働いてきた経験や、常勤として働いて感じたことをもとにお伝えします。
そんな私が思うのは、
ということです。
この記事では、介護派遣のメリット・デメリットだけでなく、正社員との違いや紹介予定派遣という働き方まで、制度と介護現場での経験の両方から解説します。
- 介護派遣が「やめとけ」と言われる理由
- 介護派遣と正社員の違い
- 介護派遣のメリット・デメリット
- 派遣が向いている人、正社員が向いている人
- 紹介予定派遣という働き方
- 介護業界で18年働いて感じる「働き方の本音」
介護派遣はやめとけ?結論は「人による」
最初に結論を言うと、私は介護派遣を「やめとけ」とは思いません。
ただ、誰にでも派遣をすすめるつもりもありません。
給料や賞与、安定性、キャリアアップを重視するなら、私は正社員の方がメリットは大きいと思っています。
一方で、
「委員会や会議まで背負いたくない」
「勤務日数や時間をある程度選びたい」
「仕事は仕事と割り切って働きたい」
という人なら、派遣の方が合う可能性があります。
大まかに整理すると、こんな感じです。
| 重視したいこと | 選択肢 |
|---|---|
| 安定した収入を重視したい | 正社員 |
| 賞与や昇給も含めて考えたい | 正社員 |
| 昇進や役職などを目指したい | 正社員 |
| 同じ施設で長く働きたい | 正社員 |
| 勤務日数・時間などを重視したい | 派遣 |
| 会議や委員会などの負担を減らしたい | 派遣も選択肢 |
| いろいろな職場を経験したい | 派遣 |
| 実際に働いてから直接雇用を考えたい | 紹介予定派遣 |
ただし、これはあくまで一般的な目安です。
「派遣なら絶対に残業がない」「正社員なら必ず賞与がもらえる」と決まっているわけではありません。
施設や派遣会社、求人ごとの労働条件を確認したうえで選ぶことが大切です。
私は正社員のメリットも感じた。でも窮屈でもあった
私は介護施設で常勤職員として長く働いてきました。
正社員には、もちろんメリットがあります。
賞与がある施設ならまとまった収入が期待できますし、長く勤めれば昇給や役職など、キャリアアップにつながる可能性もあります。
「この施設で長く働いていきたい」
という人なら、正社員を選ぶメリットはかなり大きいと思います。
ただ、私自身は正社員として働いていて「窮屈だな」と感じることもありました。
介護施設の常勤職員になると、現場の介護以外にもいろいろな仕事が出てきます。
会議、委員会、施設内の係、残業。
シフト勤務なら、希望休を出せる回数が決まっている施設もあります。
私が働いてきた施設でも、希望休は月2~3日程度というところがありました。
もちろん、これらも施設を運営するために必要な仕事です。
でも、
「介護の仕事は好きだけど、そこまで背負いたくない」
という人もいると思います。
私自身、長く介護業界にいたからこそ、その気持ちはよく分かります。
正社員と派遣で迷っているなら、まずは実際の求人条件を見比べてみると、「自分は何を優先したいのか」が分かりやすくなります。
かいご畑では、介護職の正社員・派遣などの求人を探せます。
介護派遣と正社員は「雇われる相手」が違う
派遣と正社員の違いを考えるとき、まず知っておきたいのが「誰と雇用契約を結ぶのか」です。
介護施設に正社員として採用された場合は、その介護施設を運営する法人などと直接、雇用契約を結びます。
一方、一般的な派遣では、派遣会社と雇用契約を結び、派遣先となる介護施設で仕事をします。
実際の仕事について指示を出すのは派遣先ですが、給与の支払いや雇用関係の管理などは派遣元が行います。
つまり、
ということです。
派遣だから責任がないわけではない
ここは誤解しないでほしいところです。
派遣だからといって、利用者さんに対する責任がなくなるわけではありません。
食事介助、排泄介助、入浴介助、移乗など、介護職として仕事をする以上、安全に配慮して業務を行う必要があるのは同じです。
ただ、私が介護施設で働いてきた経験では、派遣職員に施設内の委員会や会議などまで広く任せるケースは、常勤職員と比べると多くありませんでした。
残業についても、派遣職員には契約で決められた仕事や勤務時間を優先してもらい、施設側の都合で常勤職員と同じように残ってもらう、という扱いは少なくとも私が経験した現場では多くありませんでした。
そのぶん、常勤職員は現場の介護だけではなく、施設運営に関わる役割を担うこともあります。
これは「派遣は楽」「正社員は大変」という単純な話ではありません。
雇用形態や契約によって、求められる役割や働き方が違うということです。
派遣には期間のルールもある
派遣で働くなら、期間についても知っておきたいルールがあります。
労働者派遣法では、一定の例外を除き、同じ派遣労働者が同じ派遣先の「同一の組織単位」で働ける期間は原則3年が上限です。
ただし、「派遣ならどんな場合でも3年で辞めなければならない」という単純な話ではありません。
派遣元で無期雇用されている場合や60歳以上の場合など、期間制限の対象外となるケースもあります。
また、一定の要件を満たす派遣労働者が派遣終了後も働き続けることを希望する場合には、派遣元に雇用安定措置が求められる場合があります。
制度上の条件は個々のケースで異なるため、実際に派遣で働く場合は、派遣会社に自分の契約期間や今後の働き方を確認しておきましょう。
「人材紹介」と「紹介予定派遣」は同じではない
ここは名前が似ているので、混同しやすいところです。
「人材紹介」と「紹介予定派遣」は別の仕組みです。
人材紹介では、紹介会社から求人を紹介してもらい、求職者と施設側の条件が合えば、施設を運営する法人などと直接雇用契約を結びます。
一方、紹介予定派遣は、派遣先に直接雇用されることを予定して一定期間派遣として働き、本人と派遣先の双方が合意すれば直接雇用へ移る仕組みです。
つまり、
という違いがあります。
私は人材紹介会社を利用して常勤になった経験が複数回ある
私自身が経験したのは、紹介予定派遣ではなく「人材紹介」です。
これまで仕事を探す際、人材紹介会社から介護施設を紹介してもらい、常勤として直接雇用された経験が複数回あります。
私の場合は、
「こんな施設がありますよ」
と紹介会社から求人を案内してもらい、自分で施設へ見学に行きました。
その後、紹介会社から、
「施設はどうでしたか?」
「働いてみたいですか?」
といった意思確認があります。
私が「ここなら働きたい」と思い、施設側も「採用したい」となれば、その施設の常勤職員として採用される。
だいたいそんな流れでした。
派遣社員として一定期間働いてから常勤になったわけではありません。
最初から、その施設に直接雇用されることを希望して仕事を探していました。
介護職は人手不足の施設も多く、私自身の経験では、常勤を希望して仕事を探したときに「正社員になるのはものすごく難しい」と感じたことはあまりありませんでした。
もちろん、年齢や資格、経験、勤務条件、地域、施設側が求める人材などによって採用状況は変わります。
そのため「介護職なら誰でも正社員になれる」とは言えません。
ただ、
「派遣でしか働けないから派遣を選ぶ」
必要はありません。
正社員として長く働きたいなら直接雇用の求人を探す。
働く時間や日数、施設との距離感などを重視するなら派遣を検討する。
まず働いてみてから直接雇用を目指したいなら、紹介予定派遣という方法もあります。
大事なのは、「どの雇用形態が一番いいか」ではなく、自分が介護の仕事をどう続けたいのかを先に考えることです。
介護派遣が「やめとけ」と言われる理由
では、なぜ介護派遣は「やめとけ」と言われるのでしょうか。
介護派遣そのものが悪い働き方だから、というわけではありません。
正社員と比べたときに、働き方や待遇、将来のキャリアなどで違いがあるからです。
特に気になるのは、次のような点だと思います。
- 長く同じ職場で働けるとは限らない
- 賞与や昇給などの待遇は求人によって違う
- 施設内でのキャリアアップを目指しにくい場合がある
- 派遣会社や担当者との相性もある
- 契約内容によって働き方が変わる
「自由に働けそうだから」という理由だけで派遣を選ぶと、あとから「思っていたのと違った」となる可能性があります。
逆に、このデメリットを理解したうえで選ぶなら、派遣は十分選択肢になります。
同じ施設でずっと働き続けられるとは限らない
正社員との大きな違いのひとつが、雇用関係です。
正社員は施設を運営する法人などに直接雇用されますが、派遣は派遣会社と雇用契約を結び、派遣先となる施設で働きます。
先ほども触れたように、派遣には期間に関するルールもあります。
そのため、
「気に入った施設を見つけて、そこで10年、20年と働きたい」
という人なら、最初から直接雇用の求人を探した方が合っている場合があります。
一方、
「まずはいろいろな施設を経験したい」
「今は長期間同じ施設に勤めることを考えていない」
という人なら、この違いは必ずしもデメリットにはなりません。
派遣だから給料が低いとは限らない
派遣と正社員を比較するとき、やっぱり気になるのがお金です。
私自身も以前は、
「派遣は自由に働けるぶん、常勤より給料は低いのかな」
というイメージを持っていました。
ただ、ここは単純に「派遣=給料が低い」とは言えません。
派遣求人では時給が高く設定されているケースもありますし、正社員でも基本給や賞与、各種手当は施設によってかなり違います。
比較するときは、時給や月給だけではなく、
- 基本給、時給
- 賞与
- 昇給
- 夜勤手当など各種手当
- 交通費
- 社会保険
- 年間休日
- 勤務時間
- 残業
- 福利厚生
などを含めて考える必要があります。
たとえば、派遣の時給だけを見て、
「正社員より高い!」
と思っても、正社員側に賞与や各種手当があれば、年間で受け取る金額は逆転するかもしれません。
逆に、賞与が少なく残業も多い正社員なら、希望する時間だけ働ける派遣の方が自分には合っている、ということもあります。
派遣労働者にも待遇に関するルールがある
「派遣だから待遇は会社の自由で決めていい」というわけでもありません。
派遣労働者については、同一労働同一賃金の仕組みがあります。
派遣元には、派遣労働者の待遇について「派遣先均等・均衡方式」または「労使協定方式」のどちらかによって、公正な待遇を確保することが求められています。
難しく見えますが、働く側が最初から制度の細かい部分まで覚える必要はありません。
大事なのは、
「派遣だから、正社員との待遇差は何でもあり」
ではないということです。
また、2026年10月1日から派遣労働者の同一労働同一賃金に関する制度が一部改正されます。
派遣労働者として雇い入れるときなどに、「待遇の相違の内容や理由などについて説明を求めることができる」旨を明示することなどが追加されます。
この記事の公開時期によっては施行直前または施行後になるため、派遣で働く人は自分の待遇について分からないことがあれば、派遣会社へ確認しておきましょう。
参考:厚生労働省「派遣労働者の同一労働同一賃金について」
キャリアアップを重視するなら正社員の方が分かりやすい
私が正社員の方が有利だと思う部分のひとつが、施設内でのキャリアアップです。
たとえば、
一般の介護職
↓
リーダー
↓
主任
↓
管理者
など、ひとつの法人や施設の中で役職を上げていきたいなら、直接雇用の方がその道筋を描きやすいでしょう。
もちろん、派遣でさまざまな施設を経験して介護技術や対応力を身につけることも、立派なキャリアです。
「キャリアアップ=役職に就くこと」だけではありません。
ただ、
「この法人で長く働いて管理職を目指したい」
という明確な目標があるなら、私は最初から正社員を選ぶ方が自然だと思います。
それでも介護派遣にはメリットがある
ここまで読むと、
「やっぱり正社員の方がいいじゃん」
と思うかもしれません。
でも、そう単純でもありません。
私自身、長く常勤として介護施設で働いてきたからこそ、派遣という働き方を「それもありだな」と思う部分があります。
一番大きいのは、働き方の自由度です。
勤務日数や時間などの条件から仕事を探しやすい
介護の仕事は24時間365日必要になる施設も多く、勤務形態もさまざまです。
早番、日勤、遅番、夜勤。
常勤になれば、施設のシフトに合わせて複数の勤務帯に入る求人もあります。
一方、派遣では、
「週○日」
「日勤中心」
「夜勤なし」
など、自分の希望条件に合った求人を探せる場合があります。
もちろん、希望を出せば何でも通るわけではありません。
求人ごとに条件は違います。
それでも、
「正社員として施設のシフト全体に合わせるのではなく、自分が働ける条件から職場を探したい」
という人には、派遣という働き方は相性がいいでしょう。
会議や委員会などの負担を抑えられる場合がある
これは、私が介護施設で派遣職員と一緒に働いてきて感じた部分です。
施設の常勤職員になると、介護以外の役割が結構あります。
たとえば、
- 事故防止委員会
- 感染対策委員会
- 身体拘束適正化に関する委員会
- 各種会議
- 行事担当
- 係の仕事
などです。
もちろん施設によって違いますし、派遣職員が会議などに参加するケースもあります。
ただ、私が経験した施設では、こうした施設運営上の役割は常勤職員が中心となり、派遣職員には契約上の介護業務を中心にお願いすることが多かったです。
だから、
「利用者さんの介護はしたい。でも委員会や係まで抱えるのはしんどい」
という人にとって、派遣はひとつの選択肢になります。
職場を変えるという選択もしやすい
介護施設は、同じ「介護職」でも職場によってかなり違います。
特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、グループホーム、デイサービスなど、サービス種別が違えば仕事内容も違います。
同じ有料老人ホームでも、職員の雰囲気や介護方針、忙しさは施設によって違います。
正社員として就職すると、
「合わないから来月から別の施設へ」
というわけにはなかなかいきません。
退職して、また転職活動をする必要があります。
派遣の場合は契約期間や更新がありますので、契約内容に沿って今後の働き方を派遣会社へ相談できます。
「ひとつの施設に長く勤めること」よりも、
「自分に合う職場や働き方を探したい」
という人にとってはメリットになり得ます。
介護派遣が向いている人・正社員が向いている人
ここまでの内容を踏まえると、介護派遣が向いている人と正社員が向いている人は、ある程度分けて考えられます。
| 介護派遣が向いている人 | 正社員が向いている人 |
|---|---|
| 勤務日数や時間を重視したい | 安定した雇用を重視したい |
| 介護業務を中心に働きたい | 同じ施設で長く働きたい |
| 会議や委員会などの負担を抑えたい | 施設運営にも関わっていきたい |
| いろいろな施設を経験したい | 昇進や役職を目指したい |
| 仕事と私生活を分けたい | 賞与や昇給を含めた待遇を重視したい |
ただ、これは「どちらが優れているか」を決める表ではありません。
20代でキャリアアップを目指す人と、子育てをしながら週3日で働きたい人では、仕事に求めるものが違って当然です。
50代、60代になって、
「もう役職はいいから、自分のペースで介護を続けたい」
という人もいるでしょう。
反対に、
「介護福祉士を取ったから、次はリーダーや管理者を目指したい」
という人なら、正社員の方が合う可能性があります。
介護職をずっと続けられるかも考えておきたい
ここは少し本音の話です。
正社員には、給料や賞与、キャリアアップなど多くのメリットがあります。
でも、
「じゃあ、その施設でずっと働けるのか?」
というのは別問題だと思っています。
介護は身体的にも精神的にも負担のある仕事です。
人間関係が合わないこともあります。
管理職になれば、現場とは違った責任も増えてきます。
私自身、介護業界で長く常勤として働いてきましたが、役割や責任が増えていく働き方を窮屈に感じることもありました。
だから私は、
「正社員になれるなら、とりあえず正社員」
ではなく、
「今の自分は、介護の仕事をどんな形なら続けやすいのか」
まで考えて雇用形態を選んだ方がいいと思っています。
正社員を選んでもいい。
派遣を選んでもいい。
途中で働き方を変えてもいい。
介護の仕事を続けるために、自分に合った働き方を選ぶ。
それも立派なキャリアの作り方だと思います。
介護派遣で後悔しないために確認したいこと
ここまで読んで、
「自分は正社員より派遣の方が合っているかも」
と思った人もいるでしょう。
ただし、派遣を選ぶなら「派遣ならどこでも同じ」と考えない方がいいです。
求人によって時給や勤務時間、夜勤の有無、仕事内容などは違いますし、派遣会社によって扱っている求人やサポートにも違いがあります。
登録する前や求人を紹介してもらったときは、少なくとも次の点を確認しておきましょう。
- 時給だけでなく、月収の目安はいくらになるか
- 交通費や各種手当はどうなっているか
- 勤務日数・勤務時間・夜勤の有無
- 残業の有無や扱い
- 具体的にどこまでの業務を担当するのか
- 社会保険などの加入条件
- 契約期間と更新について
- 困ったときに派遣会社へ相談できるか
時給だけで決めない
介護派遣の求人を見ると、まず時給に目が行くと思います。
もちろん、給料は大事です。
でも、時給だけで決めるのはおすすめしません。
たとえば、
「時給は高いけれど、自宅からかなり遠い」
「希望していなかった夜勤まで必要だった」
「思っていたより勤務日数が少なかった」
となれば、実際の収入や働きやすさは変わってきます。
正社員と比較するなら、賞与や各種手当なども含めて考える必要があります。
派遣同士を比較するときも、
「時給○円だからここ!」
ではなく、
くらいで考えた方がいいでしょう。
仕事内容は登録時や就業前に確認しておく
もうひとつ確認しておきたいのが、実際に何をするのかです。
同じ「介護職」の求人でも、施設によって求められる仕事は違います。
食事・排泄・入浴などの身体介護が中心なのか。
夜勤があるのか。
記録はどこまで担当するのか。
レクリエーションはあるのか。
こうした条件は、働き始めてから「聞いていた話と違う」とならないように、事前に確認しておいた方が安心です。
派遣会社そのものも確認する
求人だけではなく、派遣会社について確認することも大切です。
派遣会社では、マージン率や派遣料金の平均額、派遣労働者の賃金の平均額、教育訓練、労使協定に関する情報などが公開されています。
ただし、「マージン率が低い会社ほどいい」と単純に判断するものではありません。
マージンには派遣会社の利益だけではなく、社会保険料や教育訓練費なども含まれています。
そのため、
「どんな求人を扱っているか」
「担当者に希望を伝えやすいか」
「教育やサポートはどうなっているか」
なども含めて、自分に合う派遣会社か判断することが大切です。
参考:厚生労働省「派遣会社のマージン率等について」
介護派遣を考えるなら「かいご畑」も選択肢のひとつ
介護の仕事を探せるサービスのひとつに「かいご畑」があります。
かいご畑では、介護職の求人を扱っており、派遣だけでなく、正社員やパートなど自分の希望する働き方から求人を探すことができます。
だから、
「絶対に派遣で働く」
と最初から決めている人だけが使うサービスではありません。
「正社員と派遣で迷っている」
「自分の条件なら、どんな求人があるのか見てみたい」
という段階でも選択肢になります。
私も仕事探しのときに「かいご畑」へ登録した
私自身も、介護の仕事を探していたときに「かいご畑」へ実際に登録したことがあります。
ただし、ここは正直に書いておきます。
そのため、
「かいご畑を使って転職したら最高だった!」
という体験談を書くことはできません。
実際に登録はしましたが、最終的には別の経路で仕事を選びました。
だからこそ、私は「かいご畑に登録すれば絶対にいい職場が見つかる」とは言いません。
求人は地域や時期、資格、経験、希望する勤務条件などによって変わります。
担当者との相性もあるでしょう。
それでも、仕事を探すときにひとつのサービスだけを見る必要はありません。
どんな求人があるのか確認したり、自分の希望条件を伝えて相談したりしながら、他の選択肢と比較して決めればいいと思っています。
「派遣にするか正社員にするか、まだ決めきれない」
という人なら、実際の求人を見ながら比較してみると、自分が何を重視したいのかも見えやすくなります。
ここで「かいご畑」の求人を確認できます。
※筆者自身も「かいご畑」への登録経験がありますが、最終的な就職先は別の経路で決めています。求人内容や条件は時期・地域などによって異なるため、最新情報をご確認ください。
登録するなら希望条件は遠慮せず伝える
派遣会社や人材紹介サービスを使うときは、
「紹介された求人だから、とりあえず働いてみよう」
ではなく、自分の希望を先に整理しておくことをおすすめします。
たとえば、
- 週に何日働きたいのか
- 夜勤はできるのか
- 早番や遅番はできるのか
- 通勤時間はどこまで許容できるのか
- 最低限ほしい収入はいくらか
- どんな介護施設で働きたいのか
- 派遣を希望するのか、直接雇用も検討するのか
などです。
全部の希望を満たす求人があるとは限りません。
でも、自分の中で、
「これは譲れる」
「これは絶対に譲れない」
を決めておけば、求人を比較しやすくなります。
これは派遣だけではなく、正社員の転職でも同じです。
介護派遣は「やめとけ」ではなく、自分に合うかで決めよう
介護派遣には、メリットもデメリットもあります。
正社員の方が安定した雇用や賞与、キャリアアップなどを期待しやすい一方で、常勤職員になると会議や委員会、施設内の役割などを任されることもあります。
派遣なら勤務日数や時間など、自分の希望条件を重視して求人を探しやすい反面、同じ職場で長く働きたい人には合わない場合があります。
結局、
「介護派遣はやめとけ」
「介護なら正社員になった方がいい」
と一括りにすることはできません。
- 給料・安定・キャリアを重視するなら正社員は有力な選択肢
- 勤務時間や日数などの自由度を重視するなら派遣も選択肢
- 派遣だから責任がないわけではない
- 時給だけでなく賞与・手当・勤務時間などを含めて比較する
- 紹介予定派遣と人材紹介は別の仕組み
- 派遣会社を選ぶときは求人だけでなくサポートや公開情報も確認する
介護の仕事を18年続けてきた私自身、正社員として働くメリットは十分感じています。
一方で、常勤として働き続けるなかで「窮屈だな」と感じたこともあります。
だから今は、
「正社員になれるなら正社員になった方がいい」
とは思っていません。
自分が仕事に何を求めているのか。
収入なのか。
安定なのか。
キャリアなのか。
それとも、仕事以外の時間や自由なのか。
そこを決めてから働き方を選べばいいと思います。
よっしーからひとこと
介護職は、働く場所によって本当に環境が変わります。
私自身、これまで何度か人材紹介会社を利用して仕事を探し、紹介された施設を自分の目で見て、納得したうえで常勤として働いてきました。
だから、求人票だけを見て「ここしかない」と決める必要はないと思っています。
派遣という働き方が気になるなら派遣求人を見る。
正社員として長く働きたいなら直接雇用の求人を見る。
迷っているなら両方を比べる。
それでいいんです。
大事なのは「派遣だから」「正社員だから」という肩書ではなく、その働き方で自分が介護の仕事を続けられるかどうか。
介護の仕事が嫌になったわけではないのに、働き方が合わないせいで辞めてしまうのは、もったいないと思います。
自分に合う職場、自分に合う働き方を探してみてください。
【監修・執筆】よっしー
介護福祉士/介護支援専門員(ケアマネジャー)
介護業界18年。介護職として10年以上の現場経験を持ち、施設ケアマネジャーとして約5年勤務。老人ホーム入居相談員として、本人・家族の施設探しや入居相談にも携わる。
介護現場・ケアマネ業務・老人ホーム相談の実務経験をもとに、介護に詳しくない方にも分かりやすい情報発信を心がけています。



